「挿すだけ満タン」方式で手が汚れない
本機は、インクボトルからエコタンクにインクを流し込んで使う構造になっている。そのため、なんとなく「手が汚れそう」と思っていた。しかし、キャップを開けて挿すだけの「挿すだけ満タン」方式のおかげで、手を汚さずに補充できた。満タンになると自動的に補充が終わり、インクボトルを取り外すときに垂れることもない。私のように抵抗感を持つ人でも安心して使えるはずだ。

インクは下部のタンクが透けて見えるのでわかりやすい。インクが補充されていく様子を眺めるのにちょっとした快感を覚えた。
そもそも、1回のインク交換でA4カラー印刷の場合、カラーインク(シアン/マゼンタ/イエロー)は約6000ページ、ブラックインクは約7500ページもつ。単純計算で1年間インク交換をしなくても、A4カラーは月500枚、A4カラーは625枚も印刷できる。環境や用途で差はあるものの、シェアオフィスでさえ長期間交換しなくても大丈夫。

同社のダイレクトショップにおける価格はブラックが2322円、シアン、マゼンタ、イエローは1242円。
ウサイン・ボルトよりも速いウォームアップ時間
本機はインクジェット方式なのでウォームアップ時間が短く、最初の1枚から高速印刷できる。ストップウォッチで計ってみたが、PCで「プリント」をクリックしてから平均4.45秒で印刷が開始された。100m競走の世界記録保持者ウサイン・ボルトでさえ、100m走るのに9.58秒かかる。本機のウォームアップ時間はその半分以下だ。

※片面カラー1枚で、3回測定した平均値。
では、印刷精度はどうだろうか? エプソンのサイトでは、本機は「ビジネス文書でも文字や線がくっきりとシャープな、高画質印刷を提供」や「普通紙でも見やすくてキレイ」などとうたっている。確かにモノクロ印刷は綺麗だと思う。
しかし、カラーは少しばかり荒いと言わざるを得ないだろう。写真ではわかりづらいかもしれないが、ザラザラした感じが目立ってしまう。
というわけで、正直に言うとカラー印刷にこだわる人には従来のインクジェットプリンターをすすめざるを得ない。とはいえ、「なるべく安く印刷したい!」と思う人には本機が最適だと言えよう。
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