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ソニー「WF-SP900」は海水でも使える防水・防塵性能を備えた完全ワイヤレスイヤフォン

2019年01月08日 10時00分更新

 多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回は海でも陸でも使える完全ワイヤレスイヤフォン「WF-SP900」をピックアップ。

アクティブ層にオススメのワイヤレスイヤホン

 筆者は中学生の時にもらったお年玉で、即行でウォークマンを購入して以来の根っからのソニー党ですが、同社の完全ワイヤレスイヤフォンをじっくり試したことがありません。これはイカンということで、ソニーが10月27日に発売した「WF-SP900」を急遽お借りしました。

ソニー「WF-SP900」直販価格2万6880円

 「WF-SP900」は海水でも使える防水・防塵性能を備えた完全ワイヤレスイヤフォン。4GBのメモリーを内蔵しているので、本製品だけでも音楽を楽しめます。プールの中で使うにはもってこいですね。さてセットアップの解説ははしょって、さっそく使い勝手をレビューしましょう。

見苦しいアップでごめんなさい。来世はフォトジェニックに転生します

 まず、装着感はナイスです。さすが音楽プレーヤー&関連製品を作り続けているソニー。長年蓄積したノウハウが活かされています。イヤーピースは、ハイブリッドイヤーピースS/M/L/LL、水泳用イヤーピースS/M/L/LL、アークサポーターS/M/Lとこれでもかと同梱されているので、多くの人がいずれかの組み合わせで快適な装着感を得られるでしょう。

 肝心のサウンドですが味付け的にはニュートラルだと感じました。ちょっと没個性的かもーと思ったぐらいです。でも音の味付けはイコライザーで変えればよいのです。個人的な好みは「Excited」。メリハリの効いた音を聴かせてくれます。

イコライザーにはプリセットもありますが、自分好みに調整することも可能です

 完全ワイヤレスイヤフォンでどちらかの音が途切れたりするとヒジョーにイライラしますが、「WF-SP900」はアンテナ構成や部品の配置を変更し、またノイズを削減したことで、安定した接続と、低遅延を実現したとのことです。

 実際に数日使ってみたかぎりでは、たしかに音途切れはほとんど発生しませんでした。ソニーの従来製品と比較したわけではないので、どの程度安定性が向上したのかは正直わかりません。しかし、少なくとも現在使っている1万円半ばの某社製完全ワイヤレスイヤフォンとは比べものにならないほど安定しています。

 対応コーデックはSBCとAAC。aptX HDやLDACに対応しているネックバンド型イヤフォンとどちらを買うのか悩むところです。しかし、個人的には完全ワイヤレスイヤフォンがいいかなーと思っています。と言うのも最近ストリーミング音楽やPodcastばかり聴いているんですよね。それならaptX HDやLDACはオーバースペック。利便性を重視して完全ワイヤレスイヤフォンを選んだほうが幸せです。

最近はすっかりストリーミング音楽派。スマホに音楽データを転送することすら億劫です

 使い勝手の点で最大の不満は充電ケースがでかいこと。ワタシがでかいと思うのですから、皆様にはもっと大きく感じられるはずです。冬場はポケットが多いのでよいのですが、夏場にズボンの前ポケットに入れたら相当ジャマになりそうです。イヤフォンの本体形状を変えるなり、収納方法を変更して、充電ケースを小型化してほしいですね。

「WF-SP900」の充電ケースは、アップルの完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」の3倍ぐらいの体積があります。イヤフォン自体の大きさが異なるので仕方がないですが、充電ケースの大きさは一番の不満点です

 音質を最優先する方にはちょっと物足りないかもしれませんが、高い防水・防塵性能でいつでも、どこでも音楽に浸れる「WF-SP900」。気軽に音楽に向き合うイヤフォンとしてはもってこいと言えるでしょう。

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