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ヘッドホン祭で「ワイヤレスの最前線」を探る、完全ワイヤレスの弱点克服と高音質コーデック

2018年10月30日 00時00分更新

Bluetoothレシーバーは対応コーデックの多彩さが大切に

 Bluetoothの高音質化に重要な役割を果たしているのがコーデックである。

 標準的なものはSBCで、Bluetoothイヤホンであれば基本的にすべての機種が対応している。その後、AAC、aptX、aptX HD、LDACなど様々なものが登場。48kHz/24bit対応のaptX HD、96kHz/24bitに対応したLDACであれば、ハイレゾ音源並みのクオリティを持つと言える。音質を重視するなら、ベストの選択肢はaptX HDもしくはLDAC対応となるが、両方に対応するBluetoothレシーバーの数は非常に少ない。

据え置き型BluetoothレシーバーであればOlasonic「NA-BTR1」がaptX HDとLDACの両方に対応。こちらも高音質だ。色は白と黒がある。

 そんな中、登場したのがオラソニック(Olasonic)の「NA-BTR1」である。Bluetoothモジュールそのものから自社開発した「高音質設計」がウリ。スマホなどから受けた信号をアナログ(RCA)もしくはデジタル(同軸/光)でオーディオ機器に出力できる製品となる。11月上旬発売予定で、フジヤエービックでの価格は1万9440円。予約受付中になっている。

 RADSONE「EarStudio ES100」は、ポータルブルサイズながら、24bit対応DACをデュアルで搭載するBluetoothレシーバーだ。イヤホンとの接続には、2.5mm4極のバランス駆動用端子が利用できる。クアルコムの「CSR8675」に加え、旭化成エレクトロニクス(AKM)の「AK4375A」を2基搭載。重さ20gと軽いが、容量350mAhのバッテリーを内蔵して、14時間の連続再生に対応する。スマホ専用アプリを使うことで「詳細設定」や「カスタムEQの保存」が可能。SBC、aptX、AACといった16bitまでのコーデックも24bitにアップサンプリングして再生できる。

左右のサイドにアンバランスとバランス用のイヤホンジャックがある。音量と再生、停止、早送り/巻き戻しボタンを装備する。

裏側は全体がクリップになっていて胸ポケットなどに挟める。

 聞いてみると残留ノイズをまったく感じず、すこぶる高音質だ。特にバランス駆動時は高出力で解像度の高い音になる。300Ωのヘッドフォンに対応させるためのハイゲイン/ローゲイン切り換え機能もあり、専用アプリから切り替えられるという。価格も1万4980円なので、充分ハイコスパと言える。

専用アプリを使えばデジタルフィルターの切り換え、アップサンプリングの設定、EQの選択やオリジナルEQカーブの作成などができる。

 ほかにも平面駆動型イヤホンを中心としたハイエンド機器を扱う、oBravoがQCC3026を採用したBluetoothレシーバーを参考出品していた。MMCXベースの独自端子を採用して、同社のリケーブル対応モデルをワイヤレス化できる。

oBravoもQCC3026を採用したBluetoothネック型レシーバーが参考出品。

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