12月に始まった4KBS放送を視聴・録画できるテレビパソコンなのだ~
富士通FMV ESPRIMO FH-X 実機レビュー = 新4KBS放送にハマるテレパソなのだっ!!
富士通(FCCL)は11月6日に新モデルとして2つの世界初PCを発表した.ひとつは世界初の700グラム切りモバイルノート「UH-X(テン)」で、もうひとつがここで紹介する初の4K放送チューナー内蔵PC「FH-X(テン)」である.今回は12月1日の4K放送開始とともにFH-Xを試用してみた.
4K液晶いいですよね
4K放送も予想以上です
FH-Xは富士通の一体型PCの最上位モデルで、新デザインのボディに4K液晶と4Kチューナーを内蔵しているのが最大のポイントである.現状では視聴しかできないが、受信アプリ「DigitalTVbox」のバージョンアップによって録画も可能となる(時期は未定).
編集部では12月1日を迎えるにあたり、60型の4K対応テレビ、4Kレコーダーなどを借りまくって、録りまくって、観まくっている.もちろんすでに4Kブルーレイ(UHDBD)やオンラインコンテンツで4K映像は見てはいるのだが、映画やドラマ、イメージビデオが多かった.
4Kの映画は、汗から毛穴までマルミエで、臨場感もはんぱないことはわかっていたが、4K放送でさらにいろいろなことがわかった.
たとえば、オーケストラのコンサートを収録した番組では、自分の演奏がない時間帯の楽団員のしぐさが面白い.背後に観客席があれば、お客さん一人一人の表情まで観察できる.臨場感を超えた、新しい楽しみである.スポーツ中継も4Kだと、没入感とともに、細かいところを観る楽しみが増えるのだ.
ハイレゾ音源のときと同じように、アナログソースからの再デジタル化も興味深い.たとえば、「ウルトラQ」のマスターフィルム(35ミリ)を、最新の4Kスキャナーを使ってデジタイズしなおして整えた「リマスター版」がすごい.もちろんキズやゴミがまったくなくなっているうえ、HDRでモノクロフィルムの潜在力をめいっぱい引き出している.専門家によると、35ミリフィルムは6Kにも耐えうる情報量を持つという.
実際にNHKが毎週放送している4Kリマスター版ウルトラQをみると、50年(!)前のテレビ作品とは思えないクオリティと、作りの良さがココロに染みる.怪獣や特撮のアラは見えてしまったりするのだが、そこはご愛嬌で、画質がいいと、ナツカシイというのではなく、今のドラマとしてきちんと観ることができるのだ. NHKは8K放送用に、キューブリックの「2001年」をリマスターした.これは8Kテレビがないと見られないが、70ミリフィルムで撮影されていれば8Kでリマスターできるのだ.
とにかく4K放送は必見である.編集部で体験した部員の中には、即、自宅用に4Kチューナー内蔵テレビを購入したモノもいるので、おおげさではない.
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります