4K動画のエンコードを行なってCPU占有率をチェックしてみた
さっそく主要な映像編集、エンコードソフトウェアのテストに進んでいこう。テストはCPUに8コア16スレッドの「Ryzen 7 2700X」、マザーボードにAMD X470チップセットを搭載するASUS「ROG CROSSHAIR VII HERO」などで構成したPCを用意。
パナソニックの4Kビデオカメラ「HC-VX1M」やWindows 10の「ゲーム DVR」機能で録画、撮影した4K動画などのエンコードを行った際のCPU占有率をチェック、16スレッドをフル活用できているかを確認した。
テストPCの詳細構成は以下の通り。
「テスト環境」 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 2700X」(8コア16スレッド、3.70GHz~4.30GHz、TDP105W) |
マザーボード | ASUS「ROG CROSSHAIR VII HERO」(AMD X470) |
メモリー | G.SKILL「Trident Z RGB F4-3200C16D-16GTZR」(DDR4-3200 8GB×2) |
ビデオカード | NVIDIA「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」 |
ストレージ | KingFast「F6 PRO 2710DCS23-360」(2.5インチ、360GB、SATA3) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10(64ビット) |
Adobe Premiere Pro使用時のCPU負荷率は90~100%とほぼフル活用
まず最初に試したのは、クリエイティブワークにもおなじみのAdobe製映像編集ソフトウェア「Adobe Premiere Pro CC」だ。スマホで撮影した日常のワンシーンを映画風トーンに編集することや、8K解像度の映像を編集するなど、幅広く対応する鉄板ソフトウェアとして知られる。
Adobe Premiere Pro CC+Adobe Media Encoder CC
ここでは4K解像度の動画を4枚使って8K解像度の動画をつくり、エンコードソフトウェアの「Adobe Media Encoder CC」でmp4形式に書き出しを行なった。
タスクマネージャー上のCPU負荷率はおおむね100%に達している。PCの詳細なパラメーターを収集、診断、パフォーマンスを測定できるベンチマークソフト「AIDA64」でのモニタリングも同じ結果。
動作クロックは瞬間的に下がることもあるが、全コア負荷時の最大クロックとなる3.98GHz~4GHzを維持。負荷率も90~100%と8コア16スレッドを最大限に活用していると言えるだろう。なお、書き出し作業は、GPGPUの「CUDA」を使用して行なっている。
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