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Snapdragon 855の性能が判明! 中国メーカーが続々と採用を名乗り上げる

2018年12月06日 17時30分更新

ついにSnapdragon 855判明!
前モデルから45%高速化

 クアルコムが米ハワイ州で12月4~6日(現地時間)にかけ開催している「Snapdragon Tech Summit」の2日目の基調講演では、初日に概要が発表された「Snapdragon 855」の詳細なスペックが明かされた。

Snapdragon Tech Summitの2日目には、Snapdragon 855の詳細が明かされた

 クアルムコム・テクノロジーズのシニアディレクター、トラビス・ラニアー氏によると、CPUは1世代前のSnapdragon 845と比べて45%、GPUは20%ほど、処理能力が向上しているという。CPUの型番は「Kryo 485」。パフォーマンス用のコアが4つ、小電力用のコアが4つのbig.LITTLEで構成されるが、big側の1つが2.84GHzと高く、「プライムコア」として単独で駆動する。

ラニアー氏が新しいCPUの仕組みを解説

big.LITTLEのオクタコア構成だが、big側の1つが、プライムコアとして、2.84GHzと他のコアより高いクロック周波数で駆動する

 これによって、4つのコアをまとめて動作させるよりも、パフォーマンスの安定性が向上するという。基調講演では、Snapdragon 855と同じ7nmの製造プロセスを採用するアップルの「A12 Bionic」や、ファーウェイの「Kirin 980」と見られるチップセットとパフォーマンスを比較。時間が経過しても、安定して高い性能を維持できていることがうたわれた。これらの競合するチップセットと比べ、アプリの起動時間も高速化しているという。

プライムコアのお陰で、同じ7nmの製造プロセスを採用するチップより、パフォーマンスの安定性が向上した

アプリの起動時間も高速化しているという

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