こんにちはくーらです。家電メーカーのデザイン&企画職としてキャリアをスタートし、Web系企業、ハードウェアベンチャーを経て、今はシステム開発会社のアールスリーに所属しています。システム開発に関しては2月にジョインした時点で初心者同然でしたが、今では自社開発のNo-codeツール「gusuku Customine」のUXデザインに携わっています。今回の北米リリースのために「Kintone Connect」に参加してきたので、そちらをレポートします。
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かわいいKTくんはパーティー会場でも人気者(一番左が私!)
No Code/Low Code市場の拡大で伸びるアメリカのKintone
イベントより一週間前からアメリカに渡航し、Customineの北米リリースのためKintone Corpを訪問し、11月2日のイベント本番に備えました。時差ボケをよく調整でき、英語もだいぶ慣れた状態でイベントに参加できて良かった!
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ホテルロビーの写真
イベントはサンフランシスコ空港近くのMarriott Waterfrontホテルのホールとセミナールームで開催された。出展企業がブースを構え、デモなどを見せながら歓談するスタイルだ。
午前はメインホールで講演を聞きつつ周りの参加者とネットワーキングし、午後からは4つのセミナールームに分かれて各テーマのセミナー(交流会・ハンズオンなど)のうち興味のあるセッションを聴きに行き、夜は美味しいお酒を楽しみながら歓談するという一日だった。日本での「カンファレンス」の感じとはだいぶ違って、どこでも会話が弾むような「交流会」の風景に近いかもしれない。楽しい。
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朝食はこんな感じ
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KintoneCorpのマスコット、きりんと~んのUSバージョンKTくん!かわいい~!
会場の廊下で軽く朝食を済ませた後、IT系イベントと思えないゴージャスな宴会場で、Kintone Corp CEOのDave Landaさんによるオープニングスピーチ、Forrester ResearchのアナリストJohn R. Rymerさんによる企業における今後のノーコード変革、Kintone Hiveに参加する3社によるKintoneを使った業務改善についての講演を聴いた。
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メインホールの様子
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Daveのセッション
Kintone Corp CEO、Dave Landaさんによると、北米市場は現在、No Code/Low Codeのソリューションがトレンドになっているとのこと。去年のハイライトから見ると、北米の市場ではSalesforceなどのサービスがリーダーで、Kintoneはまだチャレンジャー領域にあるが、多くの企業が業務改善の流れにNo Code/Low Codeの重要性に気づいており、最近はかなりユーザー数が増えたようだ。
また、CybozuのCEOの青野慶久さんもイベントのためニューヨークから駆けつけてくれた。私はこの場で初めて青野さんの「チームワーク」に関する考え方を知ったが、社会にある社会問題を解決するより、チームの中にすでにある社会問題を解決するほうが優先であるという主張だった。Daveさんから青野さんに「では、よりグローバルなチームワークを作るためどうすれば良いか?」と質問し、それを参加者で持ち帰って考える課題となった。ここ数日で見たKintoneCorpのチームは、いかにも優秀なグローバルチームワークに見える。日本発のサービスとはいえ、全世界において共通である業務改善の課題を解決しようとしている姿勢が、とても輝いて見えた。
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Daveさんと青野さん
続いて登壇したRICOH USAのAtsushi WatanabeさんがRICOHとKintoneCorpと開発した「Automated Data Capture System」を披露した後、Kintoneのさらなる進化を見せてくれた。Kintoneと、Slack、Google Hangoutsとの連動ができるようになることが紹介。また、マイクロソフトのMerwan Hadeさんより、Microsoft Flowとの連動ができるようになったこと、AWSのFlemming Kongsbergさんより、Kintoneが2019年にAWSへ移行することがアナウンスされた。
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DaveさんとマイクロソフトのMerwan Hadeさん
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北米のKIntoneはAWSへ移行予定
最後に、開発中の新バージョンKintoneモバイルアプリの画面をいくつか見せつつ、Daveさんがオープニングスピーチを終えました。
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開発中のモバイルアプリを披露
次はForrester ResearchのアナリストJohn R. Rymer氏のセッションで、企業のNo Code/Low Code Development移行についての調査報告だ。
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フォレスターリサーチのアナリストJohn R Rymer氏
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企業のNo Code/Low Code Development移行についての調査報告。
これからは伝統的なITの範疇からはみ出す「Business Developers」の増加が必然的であり、バラバラのデベロッパツールよりも統合的なプラットフォームが必要とされるだろう。ビジネスの現場と開発者の間のギャップを埋めなければならない。その要は「Low Code」「No Code」。つまり、「ビジネスの現場の人によるプログラミングスキルが不要なシステム開発」が重要になっていくのだ。
本当にそう思った。自分はこの領域に入ってからの時間はまだ短く、実務でシステム開発の経験もほとんどないけど、社内システムを使いながらKintoneの良さを知るほど感動している。
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