東京テレメッセージは、東京都/埼玉県/神奈川県/千葉県で提供してきたページャーの個人向けサービスを2019年9月一杯をもって終了することを発表した。これによって、半世紀におよぶ無線呼出サービス、いわゆるポケットベルのサービスが終了する。
無線呼出サービスは1968年7月、電電公社によって東京23区内でスタート。アナログ方式からデジタル方式へ、1987年には数字の送信に対応、新規参入事業者の増加などと進化を続け、1990年代に入ると数字の語呂合わせによるメッセージ(14106で「愛してる」など)の交換が一大ブームとなった(その後、文字入力も可能に)。
90年代後半に入るとPHSや携帯電話の普及により、需要は激減。各社がサービスを終了するなか、東京テレメッセージも一旦倒産。YOZANによる買収などを経て、再度独立してサービスを継続していた。災害時でも携帯電話のような輻輳の影響を受けないという特性から、現在は自治体向けの情報配信サービスが中心とのことだが、ユーザー数が1500を下回ったことから、今回の終了に至ったという。今後は防災無線に事業を集中するとしている。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります