デュアル水冷で性能までアップ!
ハイスペックなゲーミングPCはCPUもグラボも発熱が大きくなるため、どうしても騒音が大きくなりがちだ。静音性を重視するなら水冷クーラーを使うのが効果的だが、BTOパソコンに水冷クーラーを搭載できるメーカーは数えるほどしかない。
サイコムが他社と比べ優れているのは、この水冷クーラーの採用を積極的に行なっていることだ。とくに「G-Master Hydro」シリーズはCPUだけでなくグラボまで水冷化できるとあって人気が高い。最新モデルでは新たにNVIDIAのGeForce RTX2080の水冷化に対応し、インテルの第9世代Coreと合わせ、最新パーツをデュアル水冷で使えるのがメリットだ。
グラボの水冷化は騒音が小さくなるだけでなく、実は性能面でも有利。空冷と水冷とで性能を比べてみたところ、「アサシン クリード オデッセイ」のベンチマークで2fpsほど性能がアップしていた。まったく同じグラボのはずなのに、わずかとはいえ水冷の方が性能が高くなるというのがおもしろい。もちろん温度は低く、空冷では最大83℃になっていたが、水冷では54℃までしか上昇しなかった。
PCケース「Define R6 TG」の中身はギッシリでも整然!
サイコムの中の人に訊いてみた!!
プレートを自作して最新グラボを水冷化
以前から水冷クーラーを積極的に取り入れ、水冷化したグラボまで扱っているサイコム。今回のRTX2080も早くから水冷化に取り組み、すでに国内初の販売にこぎつけている。どうやって早期の水冷化を実現しているのか、そのヒミツをプロダクトマネージャー山田氏にうかがった。
「グラボと水冷クーラーを別々に仕入れ、自社で水冷化しているのが強みです。水冷化されたグラボを待つ必要も、特注で作ってもらう手間もいりませんしね。とはいえ、RTXは従来とクーラーを取り付けるネジ穴の位置が違うため、既存の取り付けプレートが使えなかったことには困りました」(山田氏)
サイコムの対応は、ここからが真骨頂。M.2のSSD が熱くなると知ればヒートシンクを作るし、ケース内にホコリが入りやすければ防塵フィルターを用意するといったように、すぐに諦めず、独自パーツを自作してでも対応するというコダワリがある。RTX用のプレートも同様に、独自に作ってしまったそうだ。
「まずは2080からですが、続いて2070、そして12月には2080Tiも水冷化する予定です。これとは別ですが、RTXを2枚挿した「NVLink」モデルも検討中です。国内初の発売を目指していますので、こちらもご期待ください」(山田氏)
攻めの姿勢を崩さないのが、サイコムの強さだと感じた。
ついでに紹介したいのが、第9世代CoreのOCまで狙うならコレしかない「G-Master Hydro Z390 Extreme」。360mmラジエーターと3連ファンで強力に冷やせる「Celsius S36」を標準装備。8コアのCore i9-9900KをOCするなら、この冷却性能が頼もしい。直販価格は27万1480円から。
提供:サイコム
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