サプライズ企画も!
アップアップガールズ(仮)の新曲「愛愛ファイヤー!!/私達(with friend)」リリースイベントをアスキー記者が全通!
11月7日(水) 新宿マルイメン 屋上スペース
週の中日となった水曜日、4日ぶり2回目の新宿マルイメンでの開催となった。 この日は当日にメンバーの森咲樹から「光る棒(サイリウム)」を持ってくるようにという事前のヒントがあり、ファンは期待を胸に抱きながら新宿三丁目の屋上に集まった。
日替わり曲1曲目は、2014年の夏からLIVE定番曲の1つして名高く、アプガ(仮)がEDM路線に踏み込むきっかけとなった「全力!Pump up!!」がフル尺としては久しぶりに披露された。続いてちょうど5年前の同じ時期にリリースされた「Starry Night」は、振り付けに北斗七星をなぞる箇所があり、ファンとともに秋の夜空に北斗七星を描いた。そして事前にヒントがあったサイリウムを使う楽曲である「Party!Party!」を披露。この曲は進行に合わせて、メンバーとファンがともにサイリウムをメンバーカラーに変えていく演出が特徴で、野外に美しく5色の光を輝かせた。
【セットリスト】
1.愛愛ファイヤー!
2.全力!Pump up!!
3.Starry Night
4.Party!Party!
5.私達(with friend)
11月8日(木) インターネットサイン会
リリース週間6日目、この日はLIVEイベントはお休みとなったが、代わりに事前にインターネットでメンバーを指定してCDを購入するとジャケットにサインとメッセージを書いてくれる特典会を開催。サインを書く様子は生配信され、ファンは自身が購入したCDにサインを書いてくれる様子をリアルタイムで観ることができる。このインターネットサイン会は19:30からスタートし、2組に分けて実施された(前半は佐保明梨、関根梓、新井愛瞳の3人、後半は古川小夏と森咲樹の2人)。
配信中はそれぞれ順番が回ってきたファンに対する感想や、普段の活動に関することを雑談しながら、メンバーはサインをし続けた。なお記者も某メンバーを指定して購入し、このイベントにもしっかりと参加した。
★インターネットサイン会の模様
11月9日(金) タワーレコード川崎
リリース週間が始まりちょうどこの日で丸1週間。この日は4日ぶりに都内を出て、神奈川は川崎駅から徒歩5分の場所にある商業施設「ラ チッタデッラ」内にあるタワーレコード川崎店が会場となった。店内の販売スペースを活用してステージを設置する会場で、一般客からも目につきやすい。この日はこのリリースイベントの後に深夜イベントに出演することが決まっており、同様に参戦するファンも多くいつもと違った雰囲気の中イベントが始まった。
この回は「Burn the Fire!!」からスタートし、「なめんな!アシガールズ」「チョッパー☆チョッパー」と結成2年目に発表した曲に絞った、古くからのファンにとっては復習的な、ここ最近のファンにとっては予習に意味合いが強い、より“全曲LIVE”に向けたセットリストとなった。イベントが終わったのは22時頃であったが、メンバーと多くのファンは新宿で行われる深夜イベントに向かった。
【セットリスト】
1.Burn the Fire!!
2.愛愛ファイヤー!!
3.なめんな!アシガールズ
4.チョッパー☆チョッパー
5.私達(with friend)
11月10日(土) 池袋PARCO本館 屋上スペース
発売日の「ニコニコ本社」に続き、池袋PARCO本館屋上がこの日のステージ。屋外の会場になるため、前日の雨でやや天気の心配もされたが、この日も「晴れ女」っぷりをいかんなく発揮し、見事な快晴が広がった。前日深夜に行われたイベントの影響もあり、ファンの集まりはスローペースだったが、開始予定の12時にはいつもと変わらない多くのファンが集まった。
都心のビル屋上という解放感のあるステージで、まず新曲の「愛愛ファイヤー!!」からスタート。続いてMCを挟んで披露されたのは「ナチュラルボーンアイドル」。この楽曲は「小悪魔アイドル」を自称する関根梓にフィーチャーされており、歌詞や振り付けなども関根梓をオマージュして作られている。披露される機会は極めて少ないが、集まったファン、特に関根梓を推すファン達はその世界観に久しぶりに酔いしれていた。続いては5人体制になってからフル尺では初の披露となった「ENJOY!!ENJO(Y)!!」。最後のキメポーズが某人気漫画を連想させるポーズに代わっているなど、新たな工夫が見られた。屋上という開放感もあり、メンバーとファンが非常にリラックスしてイベントを楽しんでいる様子が印象的な回だった。
【第1部 セットリスト(池袋)】
1.愛愛ファイヤー!!
2.ナチュラルボーンアイドル
3.ENJOY!!ENJO(Y)!!
4.キラキラミライ
5.私達(with friend)
今年解散した親交のあるグループからサプライズゲストが!
この日の第2部は、メンバーやファンに知らされていなかったサプライズ企画が用意されていた。第1部は一般のファンとともに観覧していた記者も、この回のみ取材エリアで参加することになった。
いつも通りの進行でイベントは始まり、「愛愛ファイヤー!!」からスタートしたセットリストは、7人体制最後のシングルで表題曲だった「アッパーディスコ」、アプガ(仮)が活動していく節目で必ず歌われてきた「Next Stage」、ファンへの強いメッセージを込めた「このメロディを君と」と3曲続けて披露。集まったファンも「後から考えるとすごく意味深なセットリストだった」と振り返る3曲だったが、この時にその意味に気付くファンは当然いなかった。ここでMCを挟み、最後の「私達(with friend)」の曲フリをしたところで、同曲のイントロがかかるはずが、今年8月に解散したハロプロエッグ時代からの盟友であるチャオベッラチンクエッティの「全力バンザーイ!My Glory!」がかかり、動揺するメンバー達。すると、客席スペースの後方から3人の美女がステージに向けて歩いてきた。ステージに上がったのは、元チャオベッラチンクエッティの岡田ロビン翔子、今年2月に解散した元アイドルネッサンスの比嘉奈菜子、同じく9月に解散したPASSPO☆の森詩織の3人。
この企画は関係者のみに事前周知され、メンバーとファンにとっては突然のサプライズとなった。近年解散したアイドルグループから、「後はアプガに託したよ!」と夢を託されることが多いというアプガ(仮)。このサプライズは「諦めの悪いアイドルグループ アップアップガールズ(仮)へ、盟友達からのサプライズ激励会」として、主要メンバーであった仙石みなみ、佐藤綾乃の2人が卒業して5人になっても、ともにアイドル戦国時代を駆け抜けてきた盟友と言えるグループが続々と解散しても、今年の“全曲LIVE”への挑戦や「もう一度絶対に立ちたい」とメンバーが声をそろえて目標として掲げる日本武道館公演への再挑戦など、諦めの悪い5人に親交ある3人から激励してもらおう、ということで企画された。
ステージに上がった3人は、まだまだグループアイドルとして頑張る3人に思い思いの言葉で激励した。
森詩織:アプガ(仮)とはダンスの振り付けを竹中夏海先生が担当してくれていることで共通点があって、デビュー当時から仲良くしてくれているので、今日呼ばれたのはすごく嬉しいと思っています。女の子のアイドルって永遠ではないってよく言われていると思いますが、私たちPASSPO☆も永遠に続けていこうと思っていたけれど、解散という道を選びました。でもアプガ(仮)には永遠に続けていって欲しいと思っています。周囲のグループがこれだけ解散していっている中、まだまだ全力で頑張っているアプガ(仮)を応援しているし、プライベートでも仲良くしてくれているので、そこの部分でもこれからもよろしくお願いします(笑)
比嘉奈菜子:アプガ(仮)さんとは同じレーベルメイトだったので、こうしてまた同じステージに立てたことはすごく嬉しいです。正直、4年前に初めてお仕事ご一緒させていただいた時は「怖い」っていう印象しかありませんでした(笑)でもそのあとに同じレーベルに移ってから、どんな時も優しく楽しく接してくれていつもお姉さんのように思っていました。そんなアプガ(仮)さんとの一番の思い出は、日本武道館公演でオープニングアクトを務めさせていただいたことです。あの時、私たちアイドルネッサンスメンバーは、「ここを最後の日本武道館にしたくない、次は自分たち」と固く決意したのですが、叶わないまま解散することになってしまいました。なので、アプガ(仮)の皆さんは私たちの希望の星です。この日々に、この瞬間に、アプガ(仮)の皆さんと出会えたことを本当に嬉しく思っています。我武者羅に頑張る皆さんをずっと応援しています。本当に大好きです。
岡田ロビン翔子:私は2004年のハロプロエッグオーディションからの付き合いでずっと一緒の“同期”みたいな存在で、昔からすごく頑張っている子たちだというのは実感しているし、今も頑張り続けていて尊敬しています。今年は自分自身でもこんなに多くのグループが解散するとは思っていなくて、今も頑張り続けているアプガ(仮)に安易に「頑張れ!」とは言えないと思っています。でも、先日の10月28日に開催された単独公演を観て、アプガ(仮)は頼もしいな、心配することは何も無いな、と思いました。頑張っている人には必ずご褒美があるから、これからも5人で突き進んでいく姿を応援したいと思っています。
3人から激励のあと、ステージ上にいる8人全員で「私達(with frieand)」をパフォーマンスし、サプライズ回となった池袋PARCO屋上でのステージを締めた。
イベント後の新井愛瞳コメント:アイドルで丸7年というと、一見するととても長いと錯覚してしまいがちですが、人間で例えると8歳ですし、まだまだ小学生になったばかりの子供です。少なくとも高校生くらいまで続けないと、と思っています。
【第2部 セットリスト(池袋)】
1.愛愛ファイヤー!!
2.アッパーディスコ
3.Next Stage
4.このメロディを君と
5.私達(with friend)
11月10日(土) タワーレコード新宿店 店内スペース
サプライズ企画のあった池袋から移動し、この日最後のステージは、ちょうど5年前の同じ時期に「七大都市(仮)化作戦」の出陣式が行われるなど、アプガ(仮)にとっての聖地とも言えるタワーレコード新宿店。実は前日の川崎でのイベント後に新井愛瞳から「明日の新宿でファンの皆さんに協力してもらって“あること”をします!」と宣言した回だ。
池袋のイベントに参加していたファンも少しずつ集まり始め、開始30分前にはイベントスペースがある7階フロアは人でいっぱいになった。回替わり曲の1発目は、基本的には新年の年明け直後にしか披露しない「アプオメ」。客席がザワザワする中、気にせずパフォーマンスするメンバーたち。続いて地方出身の関根梓、新井愛瞳がメインボーカルを務める「リスペクトーキョー」、アプガ(仮)にとって最初の“タオル曲”となる「Rainbow」と“レア曲”を立て続けに披露した。
そして5曲目の「私達(with friend)」終了後に、ファンと一緒に「私達(with friend)」のMVをこれから撮ると発表した。メンバー、ファンが一体となって一発撮りでの撮影に成功すると、大きな拍手と歓声のまま、長かったこの日のイベントを全て終えた。
【セットリスト(新宿)】
1.愛愛ファイヤー!!
2. アプオメっ!!~お正月だょ 全員集合!~
3.リスペクトーキョー
4.Rainbow
5.私達(with friend)
EX.私達(with アプガファミリーのみんな)
★私達(with friend)with アプガファミリー ver. MV
11月11日(日) イオンモール幕張新都心 グランドスクエア
9日間にわたって行われたリリースイベントもついに最終日。この日の会場はイオンモール幕張新都心のグランドスクエア。ショッピングモールのイベントスペースながら、アイドルフェスが定期的に開催されているなど、ステージも客席スペースも広い、野外LIVE会場と言っても過言ではない恵まれた会場だ。
イオンモール幕張新都心のオープンから徐々にファンが集まり、またちょうどお昼頃の時間帯で一般客も足を止めて見守る人が増えてきた12時、第1部が始まった。回替わり1曲目が「晴れ☆HALation」。「専門学校HAL」の学生とコラボして、7月の「アプガ(フェス)」で初披露されたダンスチューンだ。これで会場の温度を上げると、「ワイドルセブン」「PROMISE TRAIN」とLIVEで盛り上がる楽曲を立て続けに披露し、足を止めていたファミリーの中の小さな子どもも一緒に踊り出して、辺り一帯を巻き込むことに成功。最終日の初回に上々の滑り出しとなった。
【第1部 セットリスト(幕張新都心)】
1.愛愛ファイヤー!!
2.晴れ☆HALation
3.ワイドルセブン
4.PROMISE TRAIN
5.私達(with friend)
第2部はやや太陽が落ち始めてきた15時からスタート。ファンの多くが振り付けを完璧に覚え、サビでともに踊ってジャンプすることが恒例となった「愛愛ファイヤー!!」に続き、最近では出番が少なかった「FLASH」を披露。この曲は“変化と進化”をテーマにしたダンスナンバーで、今のアプガ(仮)の状況とマッチした1曲であると言える。3曲目に披露された「ガーリーズハイ」は2013年に開催された”対バン行脚・東京決戦”のために制作された曲で、これまで数えるほどしか披露されたことがない、レア中のレア曲だ。4曲目には春に歌われることが多い「SAKURADRIVE」を披露。季節は違えど、肌寒くも木漏れ日が降り注ぐ会場にピッタリの1曲となった。第2部も多くの観客から声援を受けて終了し、ついに次の第3部で最後の回となる。
【第2部 セットリスト(幕張新都心)】
1.愛愛ファイヤー!!
2.FLASH
3.ガーリーズハイ
4.SAKURADRIVE
5.私達(with friend)
9日間で15回行われた「愛愛ファイヤー!!/私達(with friend)」のリリースイベントも、このイオンモール幕張新都心の第3部で最終回。会場はすっかり暗くなり、電飾が灯ったイルミネーションの様相を呈してきた会場で、それに相応しい曲を披露した。
2曲目は叶わない恋の切ない気持ちをつづった、アプガ(仮)が誇る名曲、クリスマスソングの「サンタクロース」。続いては初期の名曲で発表後しばらく音源が発売されない“幻の曲”であった「Shooting Star」。どちらの曲も単独公演でも披露されることが稀な曲だが、当日の会場の雰囲気にマッチした選曲となった。そして4曲目に披露した「Way of Our Life」は7人体制の集大成とも言える楽曲で、アプガ(仮)の決意と信念が真っすぐに伝わってくる1曲だ。
そして迎えたこの9日間の最後、75曲目の「私達(with friend)」で、突然会場が白く輝いた。ファンが白いサイリウムを灯すサプライズを実行したのだ。ハロプロエッグ出身のアプガ(仮)にとって白いサイリウムは特別で、中野サンプラザの初公演の際などにもファンが灯した特別な演出だ。メンバーは感動しながら、それでもファンに対してその想いに応えるように、このリリース週間最後の「私達(with friend)」を歌い上げた。
その後、このリリースイベントに関しての総括と“全曲LIVE”への意気込みを、佐保明梨を中心にそれぞれの感想を各メンバーが述べた後、佐保が簡潔に今の想いを、こうファンに向けて伝えた。
「簡単に言うと、アプガは辞めません。ってことです」
前日にはグループを惜しくも解散することになった盟友たちから激励を受けたアプガ(仮)。その翌日ということもあり、昨今の動きの速いアイドル業界の中心に身を置いている存在として、それでも「諦めの悪いアイドル」として抗うアプガ(仮)の強さを垣間見た瞬間でもあった。またその成果として、この日用意された約1300枚のCDが完売し、前日に岡田ロビン翔子がアプガ(仮)に向けて言った“ご褒美”が形となって表れた最終日だった。
イベント終了後に行われた握手会などの特典会も全て終了し、最後の最後にメンバーを代表して佐保明梨と関根梓がファンに向かって挨拶をしたので最後に紹介したい。
佐保明梨:この9日間のリリースイベントは、ファンの皆さんと色々なことができて本当に楽しかった。今まで開催してきたリリースイベントの中でも一番楽しかったかもしれない。毎日大変だったけど、朝起きて「今日もリリースイベントがある」と思うと頑張れた。終わるのがすごい残念。
関根梓:イベントの最後で佐保が「アプガは辞めません」と言ったけど、これはメンバー全員の想いなので、ファンの皆さんも辞めないでこれからもついてきて欲しい。今回のリリースイベントは本当に楽しかったし、これからもこんな楽しい時間を続けていきたい
【第3部 セットリスト(幕張新都心)】
1.愛愛ファイヤー!!
2.サンタクロース
3.Shooting Star
4.Way of Our Life
5.私達(with friend)
メンバーの皆さん、スタッフの皆さん、そしてファンの皆さん、9日間お疲れ様でした。
訂正とお詫び:記事掲載時、記事内のセットリストに一部誤りがあったため、修正しました。(2018年11月28日)
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