アジア・中東から世界のデータシェア獲得へ
国内では、ReproのAIの研究開発および機能化のスピード感は速く見える。しかし、平田氏は、「この先グローバルでシェアをとれるか、という視点で考えると、まだまだ負けているところのほうが多い」と言う。
AIの領域での競争優位性は、売上や利益、導入数よりも、データのシェアが重要になる。大量のデータによって、AIの予測精度は上がる。それによって良い機能ができ、セールスマーケティングが成功し、さらにデータが増え、好ループが生まれる。
グローバルのデータをどれだけシェアできるか。なるべく早く競合に追いつき、追い越さなければ、10年後にReproが淘汰されるリスクはある。
「3年が勝負。まずは、人口の密集する東南アジア、インド、中東のデータシェアにチャレンジしていく。欧米に先行してアジアのマーケットがとれれば、競合を凌駕できるだろう」
日本では圧倒的シェアをもつReproだが、海外では、ある意味ゼロからのスタートになる。この先はIPOによる資金調達を予定しており、グローバルシェアの獲得に向け、スピードを重視して仕掛けていくそうだ。
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