フランスのベンチャー企業であるDevialetが「世界最高音質」を自称する、ネットワークスピーカー「Phantom」シリーズ。そのさらなるコンパクトモデル「Phantom REACTOR」を発表した。容量は3Lと従来の1/4までコンパクト化を図り、価格もより安価にした。
一方で音質に関しては引けを取らないという。発売は11月22日。価格は出力600Wの「Phantom REACTOR 600」が15万9000円、900Wの「Phantom REACTOR 900」が19万9000円。
独自の技術を1チップに詰め込み、小型化と高音質化を両立
Phantom REACTORは、独自のアンプ技術「ADH」(Analog Digital Hybrid)をはじめとした各種技術を搭載し、定評のある既存のアンプ・スピーカー製品と同等の音質を実現した、という。
Devialetは、2010年にアンプシステム「EXPERT PRO」を投入。当時からADH技術などを搭載してきたが、1チップ化を進めて基板の小型化を図った。これをPhantom Premierシリーズに搭載し、2015年の「Classic Phantom」ではコンパクトなアンプ内蔵スピーカーを実現していた。2016年には「Gold Phantom」を投入し、世界最高音質のスピーカーとしてアピールしていた。
120リットル程度の容積がある一般的なスピーカーが30Hz~22kHzまでの対応だったのに対し、Gold Phantomでは、その1/20となる容量6リットルで、14Hz~27kHzとこれをしのぐ広い周波数帯域に対応していた。Phantom REACTORは、さらに1/4のサイズとしながら、18Hz~21kHzまでをカバーしており、同社の最新技術を盛り込むことでコンパクト化と高音質を両立させた機種だという。
高音質化を実現する4本柱の技術として、「ADH」はバージョン3になった。録音された音を忠実に再現する「SAM(Speaker Active Matching)」はバージョン2、小型スピーカーでも重低音を再現する「HBI(Heart Bass Implosion)」もバージョン2、球面デザインの最適化で音響効果を高め、広がりのあるサウンドを実現する「ACE(Active Cospherical Engine)」もバージョン2となった。従来の音質を維持しながら小型化できたのは、回路の1チップ化などが貢献している。
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