Jaybird X4を試す!
ロジクールの展開しているJaybirdブランドから、新たなワイヤレスイヤフォン「Jaybird X4」が発売された。
特徴は、塩分や油をふくんだ汗にも耐性があるとする、優れた内部機構の保護性能だ。スポーツ向けをうたうイヤフォンはたくさんあるが、具体的に「塩分や油をふくんだ汗」と言及しているメーカーは、確認できる限りそれほど多くない。
防水性能の規格はIPX7相当で、これは30分間、1メートルの推進に沈めておいても浸水しないレベルの防水性能になる。
IPX4やIPX5の製品は安価な価格帯からあり、Jaybird X4も1万円台とリーズナブル。IPX7となると、ある程度の技術力がないと実現し得ないため、Jaybirdシリーズの造りのよさも同時に物語っている仕様といえる。
音質にも妥協なし、6mmドライバーが優秀
音質面でのスペックとしては、6mm径のダイナミックドライバーを搭載する。周波数特性は20Hz~20kHzで、インピーダンスは16Ω、Bluetooth 4.1での通信に対応、コーデックはBluetooth SBC、フル充電におよそ2時間かかり、連続再生可能時間は8時間と、Bluetoothイヤフォンとしては標準的だ。
サイズは全長501×幅13.0×奥行き23.6mmと、スポーツモデルらしくコンパクトで、重量も14.8gと軽い。サイズ感から考えると、ドライバーの径も標準的といえる。オーディオ的なスペックのよさに寄った設計のモデルなら、8mmや10mmと行った大型のドライバーを搭載するイヤフォンも少なくないが、このイヤフォンの用途や素性を考えれば、スペック面で不満に思う部分はないのではないか。
実際に聞いてみると、どちらかというと、「クリア」や「明るい」と形容できるサウンドをしている。ドライバーやハウジングのサイズ感から考えれば、低域~中域のボリュームも悪くなく、バランスのいいサウンドだ。
また、本機は専用アプリ「Jaybird」でイコライジングできる機能を備えている。もちろんソフトウェア上の処理になるため、大型ハウジングのように……とはいかないが、ユーザーそれぞれの好みに合ったサウンドに近づけられる。スポーツ向けヘッドフォンでも、音質に気を配ったこの仕様は、多くのユーザーに受け入れられるのではないか。
スポーツ向けの決定版の1つになるかも
本質的にはスポーツ時に快適に音楽を楽しめて、しかも汗などに強く故障しにくいという部分に価値があるモデルなので、装着感やカスタマイズ性にも触れたい。
本機は2サイズのイヤーチップ、2サイズのコンプライイヤーチップ(低反発素材)に加えて、3サイズのイヤーフィンを同梱する。
イヤーフィンとは、ハウジングに装着して、耳介でイヤフォン全体を支えられるようにするパーツだが、コレがあることによって、安定感が抜群に向上する。
通常のカナル型イヤフォンでは、耳孔に刺さったイヤーチップのみでハウジングを支える格好になる。歩く分には問題ないのだが、走ると、上下の振動が大きくなるため、少しずつ耳からずれてくる場合があるのだ。
イヤーフィンによって、耳介と耳孔の2ポイントで支える構造になるため、上げに揺れても、頭を振っても、簡単にはずれなくなる。リモコンの重量、コードの長さも最小限におさえられているから、全体的に取り回しがよいという印象だ。
音質の良さも求めていて、かつ、スポーツ時に抜群の安定性があるイヤフォンを探している人は、ぜひ一度試してほしい。価格は1万6880円で、カラーは「BLACK METALLIC-FLASH」「STORM METALLIC-GLACIER」「ALPHA METALLIC-JADE」の3種類だ。
Jaybird X4の主なスペック | |
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イヤフォンタイプ | インイヤー(カナル型) |
装着方法 | オーバーイヤー/アンダーイヤー |
本体サイズ/重量 | およそ幅501×奥行13.0×高さ23.6mm/約14.8g |
連続再生時間 | 最大8時間 |
フル充電時間 | 約2時間(急速充電10分=1時間) |
充電方式 | USB充電 |
操作距離 | 10m |
ワイヤレス | Bluetooth 5.0 |
ドライバーサイズ | 6mm |
出力 | 最大10mW |
入力感度 | 99+/-3dB@1KHz |
周波数特性 | 20Hz~20KHz |
インピーダンス | 16Ω |
内蔵マイク | MEMS、無指向性 |
コーデック | Bluetooth SBC |
プロファイル | Handsfree、Headset、A2DP、AVCRP、SPP |
保証期間 | 1年間 |
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