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ついにiPadはコンピュータになった

2018年11月07日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

iPadはコンピュータで、競合はノートPC

 そんな新製品のレビューは別の記事に譲るとして、iPad Proを発表する前のプレゼンテーションにはあらためて注目しておく必要がありました。

 ティム・クックCEOはステージで、タブレットとしてではなく、コンピュータとして、iPadが販売台数トップである、と紹介したからです。

各PCメーカーのノートPC販売台数と比べて、iPadが上回るというデータをアピール

 iPadは年間4420万台が販売されていますが、これを世界のノート型PCの販売台数と比較すると、最も多い数字になると言います。

 ノートPCのトップはHPで3690万台、次いでLenovoの3210万台、Dellの2350万台という順です。わざわざ300万台のMicrosoftをグラフに入れた点には意図を感じます。確かに販売台数は少ないですが、Microsoftは自社で開発するWindowsの発展に合わせて、2-in-1やデタッチャブルという新しいPC像を提案してきたトレンドセッターだからです。

 またFace IDの紹介でも「コンピュータにおいて、これまでで最も安全な顔認証」と紹介しました。またA12X Bionicプロセッサについても、過去のモデルよりマルチコアで99%高速化されたと発表し、「すべてのポータブルPCの92%より高速」とアピールしました。

 iPadは沈みゆくタブレット市場を後にして、すでにノートPC市場に参入したことを、強調していたのです。

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