iPadはコンピュータで、競合はノートPC
そんな新製品のレビューは別の記事に譲るとして、iPad Proを発表する前のプレゼンテーションにはあらためて注目しておく必要がありました。
ティム・クックCEOはステージで、タブレットとしてではなく、コンピュータとして、iPadが販売台数トップである、と紹介したからです。
iPadは年間4420万台が販売されていますが、これを世界のノート型PCの販売台数と比較すると、最も多い数字になると言います。
ノートPCのトップはHPで3690万台、次いでLenovoの3210万台、Dellの2350万台という順です。わざわざ300万台のMicrosoftをグラフに入れた点には意図を感じます。確かに販売台数は少ないですが、Microsoftは自社で開発するWindowsの発展に合わせて、2-in-1やデタッチャブルという新しいPC像を提案してきたトレンドセッターだからです。
またFace IDの紹介でも「コンピュータにおいて、これまでで最も安全な顔認証」と紹介しました。またA12X Bionicプロセッサについても、過去のモデルよりマルチコアで99%高速化されたと発表し、「すべてのポータブルPCの92%より高速」とアピールしました。
iPadは沈みゆくタブレット市場を後にして、すでにノートPC市場に参入したことを、強調していたのです。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります