クリエイター、そしてSurfaceも意識した、アップルのiPad Pro発表
クリエイターに選ばれるマシンを提供するには
OSとハードの統合が必要な時代になった
ちなみに、10月2日にマイクロソフトが開催したSurfaceの新製品発表会もニューヨークで行われている。
マイクロソフトのCPOであるパノス・パネイ氏はSurfaceのペン入力がいかに素晴らしいかをアピールしていた。ペン入力の書き味が優れているのは「WindowsというOSとSurfaceというハードウェアを一緒の会社で開発しているからだ」(パノス・パネイ氏)だという。
このOSとハードを一緒に開発するのは、アップルが得意としてきたことだ。マイクロソフトとしても、クリエイティブ向けのパソコンでアップルに勝つには、マイクロソフトが自らハードウェアを開発し、プロモーションし、販売していかなければ太刀打ちできないと判断したのだろう。
両社がクリエイターをターゲットにするのは、1日何時間もパソコンに向き合い、仕事をするクリエイターにとって、高機能なパソコンを購入することが時間の節約につながるからだ。ハイエンドなマシンであれば、これまで時間がかかっていた処理を短縮できるかもしれない。手書き入力が快適なモバイルマシンがあれば、オフィスに拘束されなくても、自分の好きな場所で仕事ができるようになる。
クリエイターこそが、誰よりも快適なマシンを欲しがっており、快適なマシンを作るにはOSとハードウェアを一緒に開発するのが手っ取り早いのだ。
プロのクリエイターに評価されれば、次はクリエイティブなことを趣味でやっている人たちに売れていく。
クリエイターに選ばれるデバイスを作ることが、パソコンメーカーの生き残る道のひとつなのだろう。
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