AI対応デュアルカメラが
Leicaではないと言っても画質は上々
背面には、約1600万画素カラー+約2400万画素モノクロのデュアルカメラを搭載。レンズの絞り値は、どちらもF1.8。AIによる22種類の被写体・シーン認識に対応していることも特徴としている。
実際に撮影してみると、操作性は上位モデルのHUAWEI P20/P20 Proに近い。絞り値を調整して背景をぼかす「アパーチャ」機能や、長めの露光で連続撮影した画像から明るい写真を合成する「夜間」モードも備えている。
※作例は原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
AIによる認識を簡単にオン・オフできるのは、PシリーズにはないHUAWEI nova 3ならではの仕様(Pシリーズでは「設定」画面を開いて「マスターAI」をオフにする必要がある)だ。AIによる自動設定が、常に撮りたいイメージになるとは限らない。思い通りの明るさや色が得られない時に、すぐにオフにできるのは便利に感じられた。
なお、上位モデルのPシリーズ、Mateシリーズは、Leicaと共同開発したレンズを搭載し、色調整にもLeicaが関わっている。一方、HUAWEI nova 3は、Leicaの監修を受けない純粋なファーウェイ製モデルだ。
だからといって画質が劣るわけではなく、色の出方が異なる程度だ。筆者は現在、HUAWEI P20 Proを使っている。センサーの種類やスペックが異なるので純粋には比較できないが、HUAWEI nova 3に比べるとHUAWEI P20 Proは色が濃く写るように感じる。HUAWEI nova 3での撮影画質は比較的浅めの色で、明るくすっきりとした印象だ。Leica画質よりもHUAWEI nova 3の画質を好む人もいるだろう。
背景をイメージどおりに演出できるインカメラも魅力
インカメラは約2400万画素+約200万画素のデュアルカメラ。約200万画素のカメラは深度を測定するためのもので、「ポートレート」モードでの撮影時に適用される。スペックシートにレンズのF値は記されていなかったが、撮影した画像のExifを見るとF2.0のようだ。暗い場所でもフラッシュなしで明るく撮れた。
HUAWEI nova 3はインカメラもAIによるシーン認識に対応している。認識するのは、青空、植物、花、ビーチ、雪、夜景、ルーム、舞台/ライブの8種類。人物がきれいに写るように最適化されることに加え、背景も美しく撮れることがポイントだ。実際に撮ってみたが、AIによる効果はテキメン。自撮りが好きな人は、背景にもこだわれるようになり、撮る楽しさがアップするだろう。
また「SNOW」のような顔にARのエフェクトを付加できる機能や、そのまま「TikTok」に投稿できそうなユニークな動画を撮れる機能も備えている。筆者のようなオッサン世代には不要な機能と思いきや、暇つぶしに使ってみると結構楽しかった(笑)。
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