それでは、定番のベンチマークテストとなる「3DMark」(Version 2.5.5029)の結果から見ていこう。まずは「Fire Strike」の総合スコアーからだが、RX Vega 56は18.9.3と17.8.1とで1~4%の差あり、RX 580は両者で6%ほどの開きが見られる。
3DMarkはGPUの発表時において、ドライバーにかなり最適化を施している場合が多いが、それでもしっかりとスコアーを伸ばしている点は好印象だ。また、RX Vega 56とRX 580では、後者のほうがスコアーの伸びが大きい点も押さえておきたいポイントだ。
続いてDirectX 12のテストである「Time Spy」の総合スコアーの結果に移ろう。
Time Spyにおいて、RX Vega 56は17.8.1から18.9.3で最大で2%ほどしかスコアーが伸びておらず、RX 580にいたってはスコアーの伸びは1%にも達していない。つまり、2017年8月の時点で、ドライバーのTime Spyへの最適化は、ほとんど終わっていたということなのだろう。
次に定番のベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の結果である。ここでは、3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットのそれぞれでベンチマークを実行。なお、オプション設定は、グラフィック設定プリセットから「最高品質」を選択している。
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークは、Radeonシリーズがあまり得意ではないテストだが、それが要因なのか、RX Vega 56は18.9.3で総合スコアーを1%しか伸ばせていない。
RX 580にいたっては、ドライバーの差異による総合スコアーの伸びは1%にも達しておらず、あまりパフォーマンスの改善は見られない。平均フレームレートは、総合スコアーの傾向を踏襲する形となっており、ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークにおける最適化はあまり施されていないように見受けられる。
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