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2017年の市場規模は570億円

軍事訓練へのVR/AR技術導入の波 2025年には2000億円規模に

2018年10月16日 15時00分更新

 VR/AR/MR技術を軍事訓練に導入する動きが広がっている。直近で公開されたレポート「Military Augmented Reality Market to 2025」によれば、AR/VRを用いた防衛の市場規模は2025年までに17.9億ドル(約2000億円)規模になると予測されている。一方2017年の市場規模は5.1億ドル(約570億円)となっており、大幅な拡大が見込まれている。

 軍事・防衛分野においてVR/ARなどの活用が進みつつある背景として、これらの技術を導入することの費用対効果の高さが挙げられる。こうした技術を使用しない場合、リアルな戦闘場面を再現する難易度は高く、またコストもかさむこととなるが、VR/ARを用いたシミュレーションやトレーニングは一定の効果を上げており、コスト削減の面でも効果は大きい。

 一方、軍事訓練にAR/VR技術を用いる際の問題点として「VR/ARを通し、ゲームのようなものを使って兵士の訓練を行う」ということには倫理上の懸念が存在しており、有効な解決策はまだ見えていない。軍事向けのAR/VR利用はまだ発展途上であるものの、様々な場面での活用が進んでおり、こうした問題にいずれ向き合う必要が出てくることは間違いないだろう。

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