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ブランド初のANCヘッドホン「Venue」も投入

この振動クセになる、限定2500台の「Crusher 360」が欲しいっ!!

2018年10月15日 06時00分更新

 「ALL MUSIC NO NOISE」をコンセプトにした「Venue」は、スカルキャンディー初のアクティブ・ノイズ・キャンセリング(ANC)対応ヘッドホンだ。ノイズ測定用のマイクはハウジングの内側・外側にそれぞれ2個ずつ搭載。その処理に使う回路は専門家と協業して独自に開発したものだという。

Venueのバイス/グレー/クリムゾンモデル

 ノイキャンと言えば、飛行機など、定常的な騒音が発生する場所で、効果を発揮する機能。しかし、スカルキャンディーのアプローチは少し違っている。ストリートファッションなども意識した、ライフスタイルブランドということで、街中で使用しても違和感のないノイズキャンセリング性能を目指した。

 具体的には、70Hz以下の低周波の取り扱い方が異なる。

写真のグラフでは青い線がVenueだ。

 トータルで見るとより高価な299~399ドルの価格帯の製品に比べて、同等もしくはそれ以上のノイキャン性能を持つとする一方で、70Hz以下の低周波の補正は、あえて弱くしている。理由は低周波の補正は、耳に圧迫感を与えるためだ。街中での利用が中心であれば、ここを抑えたほうが快適となる。逆に声の聴こえに関係する部分は、より強く補正をかける。結果、長時間でも疲れにくい製品に仕上がった。

カラバリは2色

 接続はBluetoothまたは有線となる。ANCは有線接続時にも利用可能。また、音楽再生をせず、ノイキャンだけを動作させることも可能だ。カフェや図書館での作業、地下鉄やタクシーなどでの移動中での利用に適しており、オフィスで集中して作業を終わらせたい場合にも便利そうである。

必要に応じて周囲の音が聞け、なくした場合にも安心

 機能面では、ANCボタンを押すことで、モニターモード(ヒアスルー)に切り替えることも可能だ。音楽を聴いているときに、急に話しかけられたり、カフェなどで席に着く前に注文をしたいといった場合に、マイクで収音した外の音が聞ける点は便利だ。

 また紛失防止機能にも注目。Bluetoothを使った、紛失防止タグ「Tile」を内蔵している。

 例えば、Venueをどこに置いたか忘れてしまった場合に「スマートトラッカーアプリ」で操作すると、Venueから音が出て、位置を知ることができる。またスマホとBluetoothで接続できない場所にある場合も、スマホ側で最後に検知した位置を記録している。つまり外出先など、いまいるところから「遠い場所」に置き忘れた場合でも、Venueの位置を推測し、見つけやすくなっている。

Tileの仕組みによって、なくした場所に気付きやすい。

 さらに便利なのが、コミュニティーファインドというクラウドを活用した探索機能だ。これは何かをなくした際、Tileのユーザー全員が探し物に協力してくれる機能である。仮に落とし物が見つからなくなった場合でも、Tileを使っている別の人が、その近くを通れば、ここでTileのタグを検知したという情報が、自動でクラウドに上がっていく。この際、見つけたユーザーが何か操作する必要はなく、なくした人にはアプリに情報がプッシュ通知される仕組みだ。

 Tileによると、探し物のために使う時間は非常に長く、日本人が一生の間に探し物に使う時間は、平均146日間にも上るという。時間の浪費を減らすために役立つ技術である。

10分で5時間の急速充電に対応、価格も割安

 ドライバーは、Venue専用にチューニングしたもの。「形状記憶イヤークッション」は、おそらく同ブランドの中で最も柔らかく、装着感のいいものだろうという説明もあった。

 バッテリー駆動時間は、ノイズキャンセリングを使用しながら音楽を再生した場合で最大24時間、ノイズキャンセリングのみを利用した場合は40時間の連続利用が可能。10分の充電で5時間の再生ができる急速充電機能も持つ。電源ボタンを押すことで、残量が一目でわかる、バッテリーゲージ機能なども持つ。

 価格は2万1384円で、発売は11月2日。2万円前後の価格は、本格的なANC機能搭載のヘッドホンでは安価な部類に入る。いままでノイズキャンセリングの快適さを知らなかったり、欲しくても価格的に手が届かなかった人に向けた製品だという。カラバリは、ホワイト系のバイス/グレー/クリムゾン、ブラック系のブラック/ブラック/ブラックの2つを用意している。

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