日本や米国では9月21日に、iPhone XSが発売されました。より高額なiPhone XS Maxは米国で1099ドル~、日本でも税抜12万4800円~という金額がつけられました。
2年縛り、4年縛りをより規制するなら
米国製品への妨害と受け取られる可能性もありえる?
Tim Cook CEOは、キャリアの分割プランやアップグレードプランを使えば、1日1ドルで1000ドルのiPhoneを利用できると米国の朝のニュース番組で説明しました。しかし日本では、そうした分割・割引価格の前提となる“2年縛り”“4年縛り”に対して行政から厳しい批判が飛んでいます。
ユーザーが受けられるサービスや結果は、米国も日本も大きく変わらないんですけれどもね。米国の場合、料金プラン、端末の割賦やリースが別立てで提供されている点がより明確に表現されているからでしょうか。
結果として、日本のユーザーがiPhone XS Maxにさらに手が届きにくくなるとすれば、日本の行政による米国製品の妨害と取られるかもしれない、というのは考えすぎでしょうか。米国の貿易問題の是正は本気のようですので。
iPhone XSの使用で感じた2つのポイント
iPhone XS、iPhone XS Maxを先行して試し、レビューもASCII.jpでお届けしました。iPhone XS Maxに限らず、名前に関してはちょっとまだ個人的には混乱中です。
発表会の場で、「iPhone XS」の「S」の表記は大文字ということでAppleに確認しましたが、レビュー機には堂々と「iPhone Xs」と書かれており、AppleのウェブサイトにあるiPhoneの製品ページでも「iPhone Xs」との表記が見られます。どちらなんでしょうか……。
そんなスペックシートの中で、やはり目が行くのがワイヤレス機能の部分です。iPhoneもスマートフォン、携帯電話なので。そこで2点気になったのが、「NFC機能」と「LTEのバンド71」でした。
まずNFCについては、2017年モデルにおいて、世界中で販売されるモデルがNFC type A/B/F(Felica)をサポートし、米国で購入したiPhoneを使って、日本でSuicaなどを利用可能となっています。さらに、日本でiPhone上のSuicaを用いる上で非常に重要な「予備電源」についても、世界中で販売されるiPhoneに搭載されました。
米国のiPhoneの製品ページでも「Express Cards with power reserve」という機能を確認することができます。この機能は、iPhone本体のバッテリーがなくなっても、予備電源で数時間はSuicaを使い続けられる仕組みで、スマートフォン上でSuicaを利用する上では最も重要な機能と言えます。
Express Cardsとは、Apple PayでSuicaを利用する際、生体認証をしなくても利用できるようにする仕組みで、改札を1秒以内に通過する日本の事情に合わせた仕様です。その仕組みを活用した「学生証」機能を米国で立ち上げますが、学生証もSuica同様に電池が切れてからしばらくは利用できるそうです。
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