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サントス・ローズウッドに13層のラッカー塗装を

B&W 802D3と805D3に、プレステージ・エディションが登場

2018年09月14日 12時00分更新

 B&Wのスピーカーの頂点となる800D3シリーズ。その中で、音の良さに加えて、設置しやすさの点でも人気があるのがフロア型の「802D3」と、ブックシェルフ型の「805D3」の2モデルだ。この2モデルの外装を特別仕様にした「プレステージ・エディション」の販売が始まる。背面にはシリアルナンバー付きのプレートがあしらわれている。

 ユニットや内部の仕様はそのままに、外装にサントス・ローズウッド素材を採用。ラッカー塗装と研磨を施し、高級感のある深い色と独特の木目柄となっている。ペイント層は3層、ラッカー層は13層、合計16回の塗装をする。ちなみに既存のピアノブラック仕上げの製品でも最大8回の塗装だったという。ラッカーを3回塗布した後、キャビネットを24時間放置してから研磨。その後、さらに3回の塗装があって研磨。これを何度も繰り返してできる仕上がりだ。塗装の終了後には、機械研磨ののち、手作業で最高水準の手仕上げがなされるという。

 木目には個体差が大きく、同じ原木でも違いがある。同じに見える場合でも、よく見ると木目の構造や明るさなどの差があるそうだ。そこで化粧板のペアは加工前に職人が一枚一枚手作業で検査し、左右のマッチングを見たうえで作業する。そんなこだわりもあるそうだ。

押し曲げの工程

 なお、800D3シリーズのキャビネットはもともと手が込んでいて、ブナの薄い層を805D3の場合12層、802D3の場合18層を重ね、さらに内側の黒い仕上げ層と外側の化粧層の2層が追加されている。ブナの各層の間には厚さ0.9mmの接着剤の層が入っているそうだ。このラミネートした木材を最大90℃に加熱して、最大80トンの高い圧力をかけることで湾曲した独特の形のキャビネットが製造される。

 1本当たりの価格は、802D3のPresige Editionが205万2000円。805D3では51万8400円。発売は10月中旬を予定している。

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