名称に「S」が付くiPhoneは小規模アップデートモデル。と言うことで、「iPhone XS」「iPhone XS Max」は正直驚きの少ない新モデルです。しかし、iPhone史上最大のディスプレーを搭載するXS Maxは、その一点だけで価値があります。動画、ゲーム、電子書籍(特にコミック)だけでなく、あらゆる用途で大画面の恩恵を受けられますからね。
ただし、せっかく大画面を搭載したのに、マルチウインドー機能が実装されなかったのは非常に残念。Androidスマホではすでに定番機能として広く使われていますし、iPadにはより使いやすいUIで実装されているので、XS MaxだけでなくすべてのiPhoneに一刻も早く提供してほしいところです。
それにしても、XS Maxの512GBモデルで税別16万4800円、税込みで17万7984円という価格は、ある程度予想はしていたもののビックリです。Core i5/RAM 8GB/SSD 512GBの「12インチMacBook」(税別17万5800円)より1万1000円安いだけというのは、集積度が高いモノほど価格が上がるのは重々承知しつつも、釈然としません。
やはり、コスパを重視するなら「iPhone XR」がよいですね。XRにはXS、XS Maxに存在しない128GBモデルが用意されており、128GBモデルなら税別9万800円、税込み9万8064円と10万円を切ります。定期的に写真や動画をPCなどにバックアップするなら128GBでも十分やりくりできますし、XRは安いとは言ってもXS、XS Maxと同様に最新の7nmプロセスのプロセッサー「A12 Bionic」が搭載されています。
リアカメラの2倍光学ズームこそ内蔵されていませんが、ボケ効果、ポートレートライティングは利用できるので使用感はほとんど変わらないはずです。実を取るならXRは賢い選択だと思いますよ。
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