週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

HUD対応カーナビを安価に後付けできる「HUDWAY CAST」実機レビュー

2018年09月17日 15時00分更新

視界を遮らずにカーナビを見られる

 さて肝心の使い勝手ですが、今回は専用アプリの評価は割愛します。というのも、現時点では「HUDWAY CAST」「Hudway Go」ともに完全に日本語化されておらず、また「HUDWAY Cast」では「Server not available now. Please try again later」、「Hudway Go」では「無効な場所のルートを作成しようとしています」というエラーメッセージが継続的に表示されて、利用できない機能がありました。「HUDWAY CAST」の完全日本語対応版がリリースされたら、あらためてテストしてみたいと思います。

「HUDWAY CAST」では「サーバーを現在使用できません。あとでもう一度試してください」というメッセージが継続的に表示されました

 「Hudway Go」でも日本語、英語どちらでも地点を正しく検索できなかったのですが、地図をスクロールして目的地を設定し、その場所へのルート検索を実行可能だったので、その状態でHUDWAY CASTによるカーナビゲーションを体験してみました。

 視界を遮ることなくナビゲーション情報が表示されるのはよいですね。目の前のダッシュボード上に設置しても、一般的なカーナビにありがちな圧迫感がありません。メーター上に設置すれば、正面からほんの少し視線を下に落とせばHUDWAY CASTの画面を確認できるので、視線の移動が最低限で済みます。

 もうひとつ好印象だったのが、Hudway Goの画面がシンプルだったこと。日本製のカーナビ、スマホ向けカーナビアプリは情報が多く表示されすぎていて、必要な情報を素早く視認できないことがあります。しかし、Hudway Goのマップ画面には速度、到着予定時間、次に曲がるまでの距離、次に曲がる道路の名前、現在走っている道路の名前などだけが表示されるので、余計な情報に混乱することはありません。

メーター上の特等席にHUDWAY CASTを設置しても、半透明のディスプレーは視界を妨げません

日本のカーナビと違って、最低限の情報だけが表示されます。余計な情報で混乱することはありません

 専用アプリの完成度は未知数ですが、HUDWAY CASTのハードウェア的な使い勝手は気に入りました。ただひとつ気になったことがあります。それは利用者の頭の位置がずれると、透明ディスプレーに表示されている画面が見えなくなること。頭がずれると映像の反射角が変わるので、そのぶん画面がずれるんですね。もちろんドライバーとは異なるシートに座っている同乗者には、HUDWAY CASTの画面は見えません。

シートの角度を少し変えるだけでも、このように画面がずれてしまいます。そのたびに透明ディスプレーの角度を変えるのは面倒ですね

 今回は専用アプリの使い勝手をじっくりと試せませんでしたが、サードパーティー製カーナビアプリを使えるというのはHUDWAY CASTの利点です。HUD対応カーナビを安価に後付けしたいという方には、本製品は魅力的な選択肢と言えます。

豊富な機能、充実した画面表示が好みなら、サードパーティー製カーナビアプリも使えます

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう