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過去の象徴・未来へ憧憬! デロリアンで東京を走った!

デロリアンが街中を走っていたらうれしい

 デロリアンとの生活は大変だ。おかしくなってるところはないかチェックし、少しでも異変を感じたら工場で見てもらい、定期的にドライブしてクルマとのコミュニケーションを取る。だがそうすることで「手放すことは考えられない」ほど、愛着が湧くのである。自分の子どもの送迎にも使っているし、仕事の現場に乗って行くこともあるくらい、デロリアンとは蜜月だ。

 「やっぱりクルマなんだし、走らせてナンボかと。僕だったらデロリアンが街中を走っていたらうれしいし。まあ実際には運転しているので外からは見られないんですけど(笑)」

ホイールはオリジナルのもの

リトラクタブルライトではないが、特徴的な目

このウィンドウは開かないし、なんのためにあるのか……

 たしかに筆者も運転させてもらったが、周囲からの注目度はとんでもない。もしかしたら、スーパーカーより注目されるかもしれない。お! と思わずスマホで撮影してSNSに投稿したくなる。児玉監督は声をかけてくれた人を運転席に乗せてあげたりしているそうだ。「自分のくるまというより、みんなのデロリアンを代表して僕が預かってる、そんな気分です」オーナー本人もシェアしたくなるクルマ、それがデロリアンである。

 今後のデロリアンライフを聞くと「普段は愛知のDMCジャパンでメンテしているんですが、少しでも長く乗るために悪いところはどんどん直していきたいです。でもせっかくなので直すたびに映画にちょっとだけ近づけて行こうかな(笑)」と、やはり目指すはバック・トゥ・ザ・フューチャー仕様のようだ。最後に「今はデロリアンのパーツも豊富だし、メンテしてくれるお店もあるので、みんなもデロリアン買いましょう!」と話してくれた。

 なお、デロリアンのスペックだがエンジンはV型6気筒、排気量2849cc、最高出力は135ps/5500rpm、最大トルク22.9kg-m/3000rpm、トランスミッションは3速ATを搭載、最高速度は209km/hだ。駆動方式はポルシェ911と同じRR(リアエンジンリアドライブ)。サイズは4267×1990×1140mm、重量は1233kg。なお、5速MTモデルは若干サイズもスペックも違うがここでは割愛させていただく。

 スマホでいうところのミドルクラスのスペックでありハイエンドではない。今の時代ならコンパクトカーのほうが高性能だろう。しかし、スペック云々で乗るクルマではないのだ。デロリアンとはロマンである。運転席に座るだけで、あの頃に連れて行ってくれるかのような、このまま未来まで駆け抜けていきそうな、そんな高揚感が得られる最高のクルマなのだ。

2シーターだが、シートは意外とゆったりしていた

人によってはたまらないアナログなメーター類

「km/h」で表示するデジタルメーター

高級車には標準でついている近接センサーも後付け

後ろがほとんど見えないので、ナビ兼バックモニターも後付け

このオーディオ、カセット部分は使えないが、Bluetooth接続ができるので音楽は聴ける

オートマは3速

ウィンドウを開閉するスイッチなどはセンターにある

サンシェードもバック・トゥ・ザ・フューチャー仕様!

このエンブレムを見るだけでワクワクしてしまう

デロリアンのエンジンルーム。エンジンは割とコンパクト

一部のパーツは交換しているので、パリっとしている

カセットデッキ交換時に専用アンプが必要になったのでシート背後に収納ボックスを追加

ヘアライン加工のステンレスボディーが最大の特徴

走っている姿を見ると、自動的に炎のエフェクトを追加したくなるのがデロリアン

デロリアン(DMC-12)
主なスペック
エンジン V型6気筒
排気量 2849cc
最大出力 135ps/5500rpm
最大トルク 22.9kg-m/3000rpm
トランスミッション 3速AT
最高速度 209km/h
サイズ 全長4267×全幅1990×全高1140mm
車両重量 1233kg
タイヤ(フロント/リア) 195/60 R14/235/60 R15
価格 2万5000ドル(1981年当時)

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