IFA 2018のプレスカンファレンスで「Signature」シリーズとして発表された、ソニーの新製品が、デジタルミュージックプレーヤー「DMP-Z1」だ。8月に中国・香港で先行展示された超ハイエンドで、持ち運べなくもない音楽プレーヤーだ。
実物は、ボディの大きさが幅138×奥行き278.7×高さ68.1mm、本体重量が2.49kgと大型サイズ。筐体上部に3.1インチの画面を搭載し、ウォークマンと共通のタッチ操作UIを備えている。ポータブルというよりは、キャリアブル(可搬性)といったほうがいいサイズで、音楽プレーヤーと据え置きクラスのヘッドホンアンプの融合を目指したものだ。
バッテリーを内蔵していることもあり、FLACの連続再生で9時間に対応。楽器ケースをイメージしたという専用キャリングケースも同梱される。
市販されているほとんどのヘッドホンをカバーできる高出力が特徴。ヘッドホン出力端子は4.4mm5極のバランスが1500mW(16Ω)、一般的な3.5㎜のステレオミニで570mW(16Ω)。ソニーカスタムの金メッキを施したアナログボリューム部を持ち、DACには旭化成エレクトロニクスの「AK4497」を2基搭載という、超ド級の構成を採用している。
これらを高音質化のため、5セルのバッテリーで駆動する構成は、Hi-Fiオーディオのようで実にマニアックだ。
なお、アナログ出力はヘッドホンのみでライン出力はない。USBのデジタル出力は持つ。また、PCと接続してUSB DACとして利用することもできる。
本体には256GBのメモリーを搭載しており、さらにmicroSDカードスロット2基によるメモリ増設にも対応する。香港で先行発表されたモデルということもあり、中国のハイエンド市場を意識したものと思われるが、発売は全世界向け。欧州では8500ユーロ(約109万6882円)、日本での発売については未定だ。
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