ドイツ・ベルリン現地レポート
Whiskey Lakeは14nm++でAmber Lakeは14nm、Intelが新第8世代Coreのブリーフィングを開催
Intelはドイツ・ベルリンで開催する「IFA 2018」に関連してプレス向けブリーフィングを開催。新たに正式発表となったモバイルPC向けの第8世代Coreシリーズ、Whiskey LakeとAmber Lakeについて説明があった。
プレゼンテーションにはまずIntelのMobile GM of Mobile Inovation SegmentのJosh Newman氏が登壇。最近のモバイル市場、特にクリエイティビティーの分野では新しいパフォーマンス要件を満たすノートPCが成長しているとのこと。新しい2つのモバイルPC向けプロセッサーは、「パフォーマンス」や「コネクティビティー」、「バッテリー」、「フォームファクター」という4つの要素でその分野に貢献できるという。
続いてIntelのVice President and General Manager of Mobile Product MarketingのRan Senderovitz氏が登壇し、今回発表されたプロセッサーについて解説した。今回発表されたのは、低電圧版のUシリーズにあたる「Whiskey Lake」と超低電圧版のYシリーズにあたる「Amber Lake」だ。
Whiskey Lakeに関してはCPUコア部が14++nmのプロセスルールで設計されており、統合PCHがアップデートされている点を明かした。ポイントは3つあり、ひとつめはUSBは3.1に対応して最大10Gbpsでのデータ転送が可能になったということ。そして、2つめがWi-Fiコントローラーを実装し、低コストかつ省電力でWi-Fi機能が実装できるようになった。
3つめのポイントはオーディオDSP機能の強化。SkylakeのPCHではデュアルコアだったが、Whiskey Lakeではクアッドコアとなっており、音声入力に関する処理がより高速かつ省電力で行なえるようになった。
Senderovitz氏はこの機能強化の効果として、音声入力によるアシスタント機能を挙げており、AmazonのAlexaとMicrosoftのCortanaを同時に稼働させ、それぞれをすぐに呼び出すといった使い方を提案。モバイルノートPCでもバッテリーを気にせず気軽に音声入力アシスタントを使えるわけだ。
これらの機能アップにより「第7世代Coreに比べて性能は50%向上している」とSenderovitz氏は説明している。
一方で、Amber Lakeに関してはSenderovitz氏からあまり言及はなく、目立った強化ポイントはTDPが5Wになったことぐらい。プレスからの質問には、プロセスルールは14nm++ではなくKaby Lakeと同じ14nmである回答。基本的にはSkylake-YやKaby Lakeのマイナーチェンジと考えて問題はなさそうだ。
なお、ブリーフィング会場では各PCメーカーのWhiskey Lake及びAmber Lake採用PCが多数展示されてあったので紹介する。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります