Acerはドイツ・ベルリンにて8月31日から開催のIFA 2018に関連してプレスカンファレンスを開催。同社のコンシューマー向けPC「Swift」シリーズや、ゲーミングブランド「Predator」シリーズの最新モデルが発表された。各製品の発売時期や価格は日本での展開も含めて未発表となっている。
15.6インチで1kg以下と
世界最軽量モデルもラインアップしたSwiftシリーズ
「Swift」シリーズは従来どおり「Swift 7」、「Swift 5」、「Swift 3」の3つをラインアップ。注目は「Swift 7」で大型の液晶ディスプレーを搭載していながらも、10mmの厚さや画面占有率92%の狭額縁ディスプレーを採用したことにより、1kg以下の軽量化を実現している。
ただしプレスカンファレンス会場では実機の展示はなく、プレゼン時にチラ見せしたのみ。スペックも第8世代のCoreプロセッサーが搭載されるといった程度のアナウンスで詳細は公表されておらず、詳しくは年明けのCES 2019で発表されるとのこと。
「Swift 5」は従来と同じ14インチのディスプレーを搭載し、プロセッサーがWhiskey Lakeへと強化されたモデルに加えて、Swift 7のように狭額縁ベゼルを採用したモデル(SF515-51T)も登場。狭額縁化により14インチから15.6インチへとディスプレーサイズは拡大している。本体重量は990gと1kg以下を実現しており、15.6インチモデルとしては世界最軽量だ。
15.6インチモデルもプロセッサーはWhiskey Lakeを採用し、Core i7-8565UまたはCore i5-8265Uとなっている。ディスプレーの解像度は1920×1080ドットでタッチ対応。本体サイズは約358(W)×230(D)×15.9(H)mm。
「Swift 3」は13.3インチモデルと14インチモデルをラインアップ。チップセットはこちらもWhiskey Lakeを採用したほか、13.3インチモデルはeSIM対応のLTE通信機能を搭載している。
本体サイズは13.3インチが約308.8(W)×214(D)×15.9(H)mmで重さは約1.3kg。14インチモデルは約323(W)×228(D)×14.9(H)mmで、重さは1.35約kgからとなっている。
Aspireシリーズは
Kaby Lake-G搭載モデルをチラ見せ
Aspireシリーズは、Core i7-8705GもしくはCore i5-8305GとKaby Lake-Gを搭載した「Aspire 7」を発表。グラフィックはRadeon RX Vega M GL Graphics(HBM2 4GB)でノートPCでも画像処理などヘビーな作業もこなしたいユーザー向けの構成。ただし、こちらも会場での実機展示はなく、プレゼンの壇上で披露したのみ。
本体サイズは約358(W)×247.5(D)×16.9(H)mmで重さは約1.5kg。ディスプレーはフルHDに加えて、3840×2160ドットの高解像度タイプもラインアップしている。そのほか発売時期などに関しては後日発表予定。
そのほかAIOモデルとして「Aspire Z24」も発表。最上位モデルのプロセッサーは第8世代のCore i7でグラフィックに「GeForce MX 150」を搭載したモデルもラインアップしている。
Aspire Z24は本体上部に4つのマイクを装備。この4つのマイクで音を的確に捉えられるため、コルタナなど音声入力アシスタントがスムーズになるとのこと。本体サイズは約540.8(W)×36.8(D)×439.4(H)mmでディスプレーは23.8インチのフルHDパネルを搭載している。
デュアルXeonに2in1ゲーミングノートと
攻めのPredator
AcerのゲーミングPCブランド「Predator」からは、ディスプレーが回転式でタブレットの形状にもなるノートPC「Predator Triton 900」を発表。この2in1のシステムにより、キーボードが手前にあるデザインなので、ゲームをする際にディスプレーを手前に近づけてプレーできるなどの利点があるとのこと。冷却システムには「AeroBlade 3D」の最新第4世代を搭載し、冷却効率をアップしている。こちらも壇上での紹介にとどまり、詳しいスペックなどは発表されていない。
またデスクトップでは、世界初のデュアルXeon搭載ゲーミングPC「Predator X」を発表。プロセッサーはXeonが2基でGeForce RTX 20シリーズのグラフィックスが2枚搭載可能といったがアナウンスはあったが、それ以外の詳細は不明。会場展示も筐体のみで本体内は撮影できなかったため、どのようなレイアウトで2つのXeonが搭載されているかわからなかった。
コックピットのようなゲーミングチェアと
Windows MRの最新モデルも!
そのほかWindows Mixed Reality用のHMD「Acer OJO 500」を発表。ディスプレーの解像度は2880×1440ドットでリフレッシュレートは最大90Hzといった基本スペックは同じ。ただし、ヘッドホンがビルトインされたので別途ヘッドホンやイヤホンを用意する必要がない。
さらに本体のディスプレー部分が取り外しできるようになっている。これはイベントなどで使い回しをする際に、マウント用のヘッドセットだけ先に装着して準備し、プレイの段階で本体だけをサッとはめ込めるためオペレーションがしやすくなるとのこと。
Acerのプレスカンファレンス会場で一番注目を集めていたのがコックピット型のゲーミングチェア「Predator Thronos Gaming Chair」。27インチのディスプレーを3台装着可能で、乗降時は自動でディスプレーとキーボードが自動で開閉。まるでSFアニメや映画といった様相。
着座時にディスプレーが自動で降りてくる
椅子のリクライニング角度は最大140度。重さは220kgで大きさは約153.8(W)×100(D)×158(H)mmとかなり大型。一般家庭の部屋に設置するにはかなり条件が厳しいため、基本的にはアーケード向けだ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります