週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

4TB HDDをStoreMIで高速運用!

Ryzen 5 2400G&B450で高速かつ大容量ストレージな10万円切りゲーミングPC自作

2018年09月19日 11時00分更新

Ryzen GにB450チップセット搭載マザーボード、格安の2.5インチSSD、HDDを使って10万円アンダーのライトゲーミングPCを自作。普段使いはもちろん、カジュアルゲームまで快適に動作するPCになる

 コストパフォーマンス抜群のPCを組める注目CPU「Ryzen」。なかでも、APU(GPU統合型CPU)の「Ryzen G」はグラフィックスボードなしでライトゲーミングPCが組めるとあって、ゲーミングPC入門にオススメだ。

 また、最近エントリー向けチップセット「AMD B450」が登場し、よりお買い得度の高い構成も考えられるようになった。HDDをSSD並みに高速化できるストレージ高速化技術「StoreMI」が使えこともあって、非常に魅力的な選択肢となっている。

 そこで、今回はRyzen GとB450チップセット搭載マザーボードをメインに据えた、カジュアルゲーミングが快適に行なえ、ストレージ容量を気にせず写真や動画を保存できる10万円アンダー構成を作ってみた。

コスパ抜群な快適PC自作のポイントは「StoreMI」

 カジュアルゲームを十分快適にプレイできるGPU「Radeon RX Vega」に、最大4コア/8スレッド動作となるCPUコアを備え、1万円台後半で手に入る「Ryzen 5 2400Gプロセッサー」はもはや低コストなゲーミングPCの構成には欠かせないパーツだ。

 しかし、システムの機敏さ、アプリケーションの起動や動作、ゲームのローディング時間などといった「体感速度」に直結するのは、PCの足まわりと言えるストレージデバイスである。

 体感速度はSSDを搭載すればサクッと向上するが、2.5インチの500GBモデルなら1万円前後で買える昨今とはいえ、どうしてもHDDよりは容量単価が高くなる。しかし、HDDでは遅い。そこを解決する手段が「StoreMI」だ。

 「StoreMI」はSSDをHDDのキャッシュに利用して高速化する機能なわけだが、データドライブだけではなく起動ドライブの高速化も可能。また、インテルプラットフォームではIntel Smart Response Technology(以下、IRST)があるが、キャッシュへ割り当てられるSSDの容量が256GBと大きかったり(ISRTは64GB)、制限はあるが高速化解除時にデータを残すことができたりと、実際の使い勝手は「StoreMI」のほうが良い印象だ。

 詳細な仕様や導入方法は、【タダでHDDがSSD並みに高速化!Ryzen&X470の「StoreMI」検証結果】をご一読していただきたいが、「StoreMI」を使って4TB HDDを格安の2.5インチSSDで高速化すれば、シーケンシャルならリードもライトも毎秒450MB程度のパフォーマンスを実現。HDDと比べてアプリケーションやPCゲームのローディング時間は大幅に短縮できる、容量4TBの高速ストレージデバイスを1万6000円前後で構築できるわけだ。

4TB HDD最安クラスのSeagate「ST4000DM004」(実売価格9000円前後)と、360GBで7000円前後と安価なKingFastの2.5インチSSD「F6 PRO」

HDDにOSをインストールした状態で、SSDを「StoreMI」でキャッシュ化する。なお、高速化を解除するとキャッシュに使った領域は初期化されるので注意しよう

「StoreMI」はAMDのサイトからダウンロード。「AMD 400」シリーズチップセット搭載マザーボードなら無償で利用できる

「StoreMI」を起動して、起動ドライブのHDDを高速化。まずは「Create Bootable StoreMI」ボタンをクリック

なお、メインメモリー(2GBぶん)をキャッシュに使うこともできる。あとからでも追加できるので、ここでは「Disabled」でOK

ウィザードを進めていけばSSDをキャッシュ化できる

OSを再起動すれば、起動ドライブのHDDの高速化は完了だ

タスクトレイの「StoreMI」からは、高速化されたデータ量などを確認できる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう