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村山オススメの電子書籍

究極のマンガ愛蔵版がここにある!「全巻一冊」

2018年08月24日 11時00分更新

SPEC:
●メーカー:プログレス・テクノロジーズ ●販売状況:発売中 ●価格:本体3万5000円(税別)、コンテンツカセット1万円~3万7500円(税別)

紙と印刷の美しさを再確認

 猛暑必至ですし、引き籠りたいのは山々なのですが、今夏はお盆休み返上で実家の物置を大整理する予定です。

 そこで先日、軽く一角を崩してみたところ『北斗の拳』『シティーハンター』『キン肉マン』など、開けたダンボールがことごとくマンガ。しかもシリーズ物だらけ。

 だいぶ前に、マンガは電子書籍に一本化すると決めた身なので、心苦しくも廃棄を決めたのですが、処分前にページをめくって驚いたことがひとつ。数十年前の紙のほうが電子書籍よりも全然綺麗で見やすいのです。それは一瞬、廃棄をためらってしまうほどの衝撃でした。

全巻一冊に『NARUTO-ナルト-』が登場! 初回限定特別プランとして、先着761台を「デバイス本体+コンテンツカセット」のセット4万円+税で販売する

紙と電子の良いトコ取り

 では、電子書籍が紙に絶対勝てないのかと言えば、さにあらず。丁寧に印刷された紙の愛蔵版にも負けないクオリティーを達成しているのが、今回オススメの『全巻一冊』(プログレス・テクノロジーズ製)です。

電子書籍化した愛蔵版。高クオリティーで場所を取らない。良いことづくめだ

 これは、「A5版のマンガ愛蔵版を真ん中あたりまでめくったら、おもむろにくり抜いて、そこに7・8インチの電子ペーパーを2枚、見開き状にはめ込んだ」姿形の電子書籍デバイス。中には『北斗の拳 究極版』(全18巻)が詰め込まれています。

 この形によって、ユーザーは紙の愛蔵版を開きながら読んでいるような雰囲気を味わえるわけです。もちろん見開きコマもOK!

こだわりの装丁がヤバい! 本の手触りを再現するべく、耐久性の高い紙を埋め込み、ページ端をめくれる仕様に

 特徴はE-Ink社の電子ペーパーをカリカリにチューンアップしたことで得られた高い反応速度と究極とも言える解像感。従来とは一線を画したその描写は、うるさ型のマンガ読みでも唸らざるを得ないでしょう。

 そして先日、全巻一冊の新モデルが登場しました。今度は専用のコンテンツカセットを差し替えることによって、さまざまな作品を読めるのです。7月現在のラインナップは北斗の拳に加えて、『沈黙の艦隊 / ジパング』全74巻、『シティーハンター』全32巻、そして『ミナミの帝王』全103巻、そして『NARUTO-ナルト-』全73巻+読切作品他の計5作品。それぞれ2000セットの数量限定発売です。

 予約はツタヤ5店舗および銀座/梅田 蔦屋書店のECサイトのみで価格も決して安くはありませんが、品質としては極めて妥当だと思います。紙から電子にイニシアチブが移る時代における「マンガ愛蔵版とは?」という問いに、1つの答えを出した製品と言えます。

ASCII.jp 村山剛史

今回整理する実家の物置は、仕事で使い終えた資料を片端から投げ込み続けて20年という熟成された魔窟。正直触りたくありませんが、もう満杯なのでがんばるしかありません。そして最大の問題は、物置が野外にあること。……熱中症が怖いし、やっぱり延期しようかな。真夏の日中は引き籠るのが一番ですよ(整理できない人特有の発想)。

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