SPEC:
●オーディオテクニカ ●発売中 ●実売価格 1万8000円前後
ボーズの牙城を崩すコンパクトスピーカー
コンパクトなBluetoothスピーカーの市場は、長らくボーズの「SoundLinkMini Bluetooth speakerII」の独壇場だ。昨年末から今年の上半期はスマートスピーカーがSoundLink Miniよりも売れていたが、それも長くは続かず、再びSoundLink Miniが一番売れているようだ。そんな中、8月3日に発売されたのが、オーディオテクニカの「AT-SBS70BT」。
同社のイヤフォンなどで展開されている重低音オーディオブランド「SOLID BASS」の名を冠したBluetoothスピーカー。コンセプト的にSoundLink Miniと競合する製品であり、非常に気になるので試してみた。
メインとなる53㎜のフルレンジスピーカーユニット×2は前方を向いており、アルミ製のグリルにはハニカム型の穴があいている。これにより高い開口率を得られ、音の再現性に有利になる。このフルレンジスピーカーに加えて、上方向に向いたパッシブラジエーターを2つ内蔵。これにより迫力のある低音を再生できる。その上にはディフューザーがラジエーターを覆う形で配置されており、周囲には切り込みが入っている。
つまり、パッシブラジエーターで出力された音がディフューザーに当たって切り込みから周囲に拡散。結果、低音が周囲360度に拡散させる仕組みだ。外装はプラスチックで高級感というよりはカジュアル的な感じ。完全防水ではないものの、IPX5相当の防水性能を持っており、キッチンなどで利用しても大丈夫だ。また、バッテリーを内蔵しており、電源のないところでも連続11時間の再生が可能だ。Bluetoothは5.0対応で、コーデックSBCはもちろんAACにも対応。さらに、低遅延かつ高音質なaptXにも対応している。
早速試聴してみると、確かに低音の迫力は感じるが、ボーズのスピーカーほどのインパクトは感じなかった。
ただ、別の部分でインパクトを受けた。それは音がかなり尖っていること。管楽器の高い音などは突き刺さりそうな印象だ。このほか、パッシブラジエーター&ディフューザーのおかげか、立体感は高く、包まれるような音に感じた。必ずしもスピーカー正面でなくても立体感を感じられるので部屋の隅に置いて音楽を流すのもいい感じだろう。
AV機器担当 ハシモト
ASCII.jpのAV機器担当編集者。自宅にスマートスピーカーを導入したものの、声で指示を出すという行為が面倒になり、単なるBluetoothスピーカーとなっている。このことから、スピーカーはスマート機能より音質が重要、というスタンスに変わりつつある。
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