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その名も「先輩風壱号」

先輩風を可視化!「俺が若かった頃は」で風が吹く謎マシン

2018年08月06日 19時45分更新

先輩風でテープがはためいています。

 「よなよなエール」を展開するヤッホーブルーイングが、「先輩風」の見える化に成功しました。いったいどういうことでしょうか。

「先輩風」を感知して本当に「風」が吹く

 ヤッホーブルーイングは8月3日、椅子型マシン「先輩風壱号」を発表しました。

こちらが「先輩風壱号」。ファンが付いています。かなり異様な椅子ですが……。

 背もたれに付いた6個のファンは、音声から検知された「先輩風」に反応して回転します。約2000語の先輩ワード、会話占有量、音声感情解析などによる指標で「先輩風サイン」をAI解析し、サインの強さに応じて3段階(弱風・中風・強風)の風を吹かせるという仕組み。

会話で先輩風を吹かせら本当に「先輩風」が吹くので、ばっかんばっかん笑いが生まれました。

 発表会では、ヤッホーブルーイングの社員が実際に椅子に座って、後輩に武勇伝などを語って先輩風を吹かせてくれました。比喩ではありません。卓上の蝋燭が揺れて会場を沸かせましたよ。

先輩ワードとは「おれが若かった頃は」「覚えておきなさい」「武勇伝」などなど。

椅子の後ろに先輩風のインジゲーターが。先輩風が吹かない状況では、インジゲーターは「平和」を指します。

 「先輩風壱号」はフラットで楽しい会話を楽しんでもらうことを目的に開発。椅子にファンが取り付けられていて冗談みたいなプロダクトですが、飲み会を通じたチームづくりを目的に立ち上げたプロジェクト「チーム“ビール”ディング」の一環として、ヤッホーブルーイングはある意味大まじめ。開発費用は公表こそされていませんが、なかなかの高額だとか。

 現在1台だけで、よなよなエールなどヤッホーブルーイングのビールを楽しめる「YONA YONA BEER WORKS」の赤坂店に設置中。8月3日から17日の期間限定で体験可能です。体験には事前予約が必須。どんな風を吹かしてくれるのか、職場の先輩を誘って行ってみてはどうでしょうか。

真面目に飲み会について課題解決に取り組む「チーム“ビール”ディング」の一環。全体監修は、人材育成、組織開発、リーダーシップ開発などの分野で活躍している、ピョートル・フェリークス・グジバチ氏。著書に「0秒リーダーシップ」(すばる舎)など。

飲み会向けコミュニケーションカードゲームも

 ヤッホーブルーイングは「チーム“ビール”ディング」の一環で、飲み会の場で遊べるコースター型トークゲーム「無礼講ースター」も開発。アドバイザーに、おもちゃクリエーターの高橋晋平氏、アナログゲームマスターのあだちちひろ氏が携わっています。

飲み会の場で遊べるカードゲーム「無礼講ースター」

カードのテーマに沿って、質問をしていくことでコミュニケーションが生まれます。

 カードのトークテーマに沿って参加者が会話をしていくことがメイン。例えば、「新製品を買ったとき説明書を読んでから使うタイプであるか?」といった内容を当てるために質問を投げていきます。ふだんは特に話さない参加者の意外な一面を知れるという点が一番のキモ。

おもちゃクリエーターの高橋晋平氏。

アナログゲームマスターのあだちちひろ氏。

 「無礼講ースター」は「YONA YONA BEER WORKS」7店舗で8月17日まで体験可能。コースターになっているというのも、飲みの席ならではでユニーク。お酒を飲んでいる場をどこまで楽しくできるか、参加者みんなが満足できるか、というのを本気で考えた上でのヤッホーさんのひとつの可能性の提示。私にとってビールをこぼしてコースターを汚さないかというのだけが気がかりですが、本当に会話が盛り上がるか、ふだんとは違うメンバーで飲みに行って試してみたいです。



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書いた人:記者ナベコ

デジタル媒体アスキーでなぜか食べ物の記事ばっかり手掛けている人。3度の飯を食らいつつ酒をがんがん飲んでいる。好きなジャンルはビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワインなど高アルコール全般。苦手なお酒は甘いカクテル全般とスピリタス。酒豪ではなきにつき鯨飲した翌日はSNSからも消える。Facebookやっています。

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