週刊アスキー

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階段に現れる幽霊のウワサ

心霊探知アプリで編集部のビルに出没する幽霊を調査してみた

2018年08月18日 10時00分更新

 アスキーに来てまもない頃、私はとあるウワサを耳にした。

 編集部があるビルの階段には幽霊が出没する。

 幽霊の容姿は不明だが、5階と6階の間にある階段に現れるそうだ。その真偽がわからぬウワサを聞いた瞬間、私のオカルト心に火が点いた。

 というのも、私はオカルト系の話が大好物である。UMAやUFO、心霊など多岐にわたるオカルトネタやTV番組にロマンを感じてしまう変人といえる。そういうわけでさっそく調査してみよう……と思ったが、残念なことに私は「霊感」のスキルを持ち得ていなかった。つまり、どんなに鬼〇郎やジ〇ニャンに懇願しても、私が幽霊と対面するのはほぼ不可能ということだ。

 霊感がない私でも簡単に幽霊が見られる方法はないものだろうかとGoogle Playをチェックしてみたら、心霊探知アプリというものを見つけた。な、なんだこれは……。なんとも胡散臭いアプリだと思わず首を傾げてしまった。だが、一刻も早く調査をしたかったので、試しに2つのアプリをインストールしてみた。

レーダーで探す幽霊探知機(ゴーストレーダー)

幽霊探知機(ゴーストレーダー)の画面

 ひとつはレーダーで幽霊の場所を探知する「幽霊探知機(ゴーストレーダー)」。利用方法は幽霊が出てきそうな場所にスマホをかざすだけ。スマホの動作とマイクセンサーを利用した特殊なレーダーで、幽霊を検知すると「ピピっ」と音が鳴り出し、赤い点となって表示されるという。SFホラー映画「エイリアン」のようにレーダーを使って幽霊を捜索していたら後ろから……。ああ、考えるだけでも恐ろしい。

 価格は無料。OSはAndroid 3.2以上。ファイルサイズは3.6MB。レーティングは3歳以上。提供元はDandelion Soft。

撮影もできるGhost Olacle

使い方の説明

Ghost OlacleのUI

 もうひとつは幽霊を探知・撮影ができる心霊探知アプリ「Ghost Olacle」。幽霊探知機と同様、幽霊が出てきそうな場所にスマホをかざすだけ。唯一の違いといえば、スマホで幽霊の姿を見られることだ。EMFトラッカーと呼ばれる特殊なレーダーで周波数を分析し、高度なアルゴリズムを使って周波数を幽霊の姿に変換する……らしい。画面下のカメラボタンを押せば幽霊を撮影し、SNSに共有できる。そのほか、240円課金すれば幽霊が話している謎の言葉を翻訳してくれる。

 価格は無料(一部課金あり)。OSはAndroid 4.1以上。ファイルサイズは23MB。レーティングは12歳以上。提供元はVDLT - paranormal ghost tracker apps。

調査開始

8月6日 21時30分

 仕事を終えた私は、スマホを片手にウワサの階段を訪れた。淡い照明が灯り、どこか異様で不気味な雰囲気を醸し出している。何か得体の知れないものが出ても不思議ではない。用心しなければ。

5階と6階の間

薄暗い階段

 私は周りを警戒しつつ、まずは幽霊探知機を使ってみた。

     

 レーダーに赤い点が表示されている。私の後ろに幽霊がいるようだ。突然、ゾクゾクと鳥肌が立ち始めて、恐怖が心底から湧き上がってきた。私の後ろに誰かいるような気がしたので、ホラー映画のようにゆっくり振り向いてみた。

 

 ……誰もいない。どうやら気のせいのようだ。 

 今度はGhost Oracleを立ち上げてみた。レーダーの反応があったところにスマホを向けると……。

 

階段で撮影した女性の幽霊

 おわかりいただけただろうか……。

 スマホの画面に女性の幽霊が映っているではないか……!  いったいこの階段で何が起きたのだろうか。もっと詳しく調べたかったが、突然謎の空腹に襲われたため、調査はあえなく断念することとなった。その後、職場の近くにある吉野家で牛丼とサラダセットを食べてから、編集部のある市ヶ谷を後にした。

 だが、恐怖はまだ終わっていなかった……。

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