この発想は素晴らしい、ジャケットが立てかけられるカバー
特徴的なのは再生時にダストカバーを取り外し、縦置きできる点だ。ここにはレコードジャケットを立てかけることもできる。レコード購入時には大型のジャケットに思い入れがあるユーザーも多く、音を聴くだけでなく、見せて楽しむ使い方も提案しているのだ。
再生開始時は、リフターを使って手動で針を落とす。一方でレコードの最後まで行った場合は、自動でアームが上がり、プラッターの回転を止めるので、再生中に気持ちよくなって寝てしまっても安心。この「オートリフトアップ&ストップ」機能は、使い方のよくわからない初心者が使う際にも利便性が高いだろう。
レーベル近くの音が入ってない場所まで針が進んでいるのに再生をし続けて、カートリッジやレコードにダメージを与えてしまうことを避けられるからだ。
オートリフトアップ作動の条件としては、まずセンサーを使ってレコードの無音部分を認識。音がないところでポコポコポコ……と同じ音が繰り返されているのを検出したらそこでリフトアップする。ただし、レコードによっては音がループしてしまって、曲がないのか、それともまだ続いているのかの判別がつかない場合があるため、タイマーを使って一定時間たつと必ず針が上がる仕組みとした。
また手などで強制的にターンテーブルを止めた際、7~12秒ほどでモータを自動で止める機能も付けている。
アナデジも簡単、難しいことを考えずにできる
DP-450USBは、PC接続はせず、USBメモリーに直接MP3/WAVで録音するタイプの機種。フロントのUSB端子に差すだけで簡単に録音ができる。同梱するPC用の編集ソフトも「Musicut」という新しいものに変えた。波形を見ながら無音部分や曲間のカット編集が可能。Gracenoteデータベースと連携し、アルバム情報の取得もできる。
S字型のトーンアームは新開発。レコードの原盤を作るカッティングマシンは円周に対して常に90度の角度で刃を入れるが、アームを使うと取り付け部を中心とした円運動が発生し、誤差(トラッキングエラー)が生じる。過去のノウハウを生かして最適値を選んだ。結果として、トーンアームの感度(動きやすさ)、ローテーションスピード、S/N比、針圧の正確さに対するケアなどすべての数値の改善ができたという。
ベルトドライブ方式で、回転精度に関しては、従来モーターに一定電圧をかけて回しっぱなしにしていたが、それでは回転精度を維持できないということで、速度センサーをターンテーブルに付けてフィードバック。PWM制御で回転数を調整するようにした。
付属カートリッジは、DP-300Fと同等だが、アームとプレーヤーの改善でより性能を引き出せるとしている。ストレート型に対して、S字型のアームはカートリッジの付け替えがしやすく互換性の面でも有利だとしている。
本体サイズは幅414×奥行き342×高さ105㎜。ダストカバー装着時は幅414×奥行き347×132㎜で、重量は5.6㎏。78rpmのSP盤の再生にも新たに対応した。
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