「LIFEBOOK WU2/B3」
富士通の13.3型モバイルノートパソコン「LIFEBOOK WU2/B3」(関連記事)のレビューは今回が最終回。最後に気になるベンチマークを実施しよう。本製品はCPU、メモリー、ストレージ、ディスプレー、バッテリー容量、カラー、キーボードなどをカスタマイズ可能だが、試用機の構成は下記の通りだ。
| 試用機の主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Core i7-8550U(4コア/8スレッド、1.80~4.00GHz) |
| グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
| メモリー | 20GB(DDR4 SDRAM PC4-19200) |
| ストレージ | 512GB(PCIe NVMe) |
| ディスプレー | フルHDタッチ非対応ノングレア液晶 |
| バッテリー容量 | 50Wh |
| カラー | ピクトブラック |
| キーボード | 日本語配列かな表記なし |
実施したベンチマークは、総合ベンチマーク「PCMark 10 v1.1.1722」、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark 8 v2.5.5029」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」、バッテリーベンチマーク「BBench」の5本。
| PCMark 10 v1.1.1722 | |
|---|---|
| PCMark 10 Score | 3241 |
| Essentials | 6558 |
| App Start-up Score | 7166 |
| Video Conferencing Score | 6244 |
| Web Browsing Score | 6305 |
| Productivity | 5396 |
| Spreadsheets Score | 7001 |
| Writing Score | 4160 |
| Digital Content Creation | 2612 |
| Photo Editing Score | 2981 |
| Rendering and Visualization Score | 1765 |
| Video Editting Score | 3387 |
| 3DMark 8 v2.5.5029 | |
|---|---|
| Time Spy | 367 |
| Fire Strike | 941 |
| CINEBENCH R15 | |
|---|---|
| OepnGL | 43.79 fps |
| CPU | 505 cb |
| CPU(Single Core) | 157 cb |
| CrystalDiskMark 6.0.1(SSD) | |
|---|---|
| Q32T1 シーケンシャルリード | 3324.180MB/秒 |
| Q32T1 シーケンシャルライト | 1582.106MBMB/秒 |
| 4K Q8T8 ランダムリード | 938.941MB/秒 |
| 4K Q8T8 ランダムライト | 935.400MB/秒 |
| 4K Q32T1 ランダムリード | 332.303MB/秒 |
| 4K Q32T1 ランダムライト | 502.580MB/秒 |
| 4K Q1T1 ランダムリード | 31.371MB/秒 |
| 4K Q1T1 ランダムライト | 33.451MB/秒 |
| BBenchにより連続動作時間を計測(ディスプレーの明るさ40%) | |
|---|---|
| バッテリー残量5%まで | 7時間58分45秒 |
LIFEBOOK WU2/B3のベンチマークスコアは、同じくCore i7-8550Uを搭載するノートパソコンよりもやや低めの数値が出ている。薄型化を追求するにあたって、最大性能持続時間がほかの機種より短くなっている可能性がある。とはいえそのスコア差は体感できるほどの違いではない。実際、ストレージのシーケンシャルリードは3324.180MB/秒に達しているので、OS、アプリの起動、データの読み込みなどは俊敏だ。
約17時間というカタログスペックと大きな開きがあったのがバッテリー駆動時間。電源モードは「バッテリー節約機能」、ディスプレーの明るさ40%という設定でバッテリー残量5%まで動作させた際のバッテリー駆動時間は7時間58分45秒に留まった。
とはいえディスプレーの実測最大輝度が291cd/m2のLIFEBOOK WU2/B3なら、ディスプレーの明るさを20%に設定しても一定の視認性が確保される。ある程度低消費電力設定を意識すれば、外出時にACアダプターを持ち歩く必要はなさそうだ。
LIFEBOOK WU2/B3は一般的なパソコンワークを軽々こなすパフォーマンスと、ACアダプターなしで屋外運用できるバッテリー駆動時間、そしてつねに携帯していても負担にならない超軽量ボディーを備えている。モバイル性を最重要視するなら、真っ先に購入を検討するべきマシンだ。
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