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セーヌ川を封鎖して撮影したボートのシーンが印象的

サイモン・ペッグインタビュー、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ではこれぞ映画だ!と思えるシーンも

2018年08月02日 17時00分更新

ベンジー役のサイモン・ペッグさんにインタビューを実施

 2018年夏、イーサン・ハントがスクリーンに帰ってくる。

 トム・クルーズ主演の大人気スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が公開される。監督は、前作から引き続きクリストファー・マッカリーがメガホンを取る。


 また、『M:I』シリーズではおなじみのキャラとなったベンジー(サイモン・ペッグ)やイーサンの理解者としてシリーズ全作に登場するルーサー(ヴィング・レイムス)、前作のヒロインとして登場したイルサ(レベッカ・ファーガソン)も引き続き登場。加えて、CIAからIMF長官へと転身したアラン(アレック・ボールドウィン)、シンジケートのボスのソロモン・レーン(ショーン・ハリス)など、濃いキャラクターたちが作品を彩る。

イーサン・ハントの相棒ベンジー、よき理解者ルーサー、前作からのヒロインイルサも登場

 さらに、イーサンのライバルとなるCIAの敏腕エージェント:ウォーカー役にヘンリー・カヴィル、イーサンとチームに近寄る謎の女ホワイト・ウィドウ役にヴァネッサ・カービー、新たなCIA長官役にアンジェラ・バセットが初参戦。シリーズのファンであれば、イーサンの妻ジュリアを演じるミシェル・モナハンが復帰を果たしているのも気になるところだろう。

CIAの敏腕エージェント:ウォーカー役をヘンリー・カヴィルが演じる

新たなCIA長官役にアンジェラ・バセットが初参戦

謎の女ホワイト・ウィドウ役をヴァネッサ・カービーが演じる

 本作でも、シリーズの魅力の1つである無謀といっても過言ではないアクションシーンが多数登場。イーサンの全力疾走のように、この後いったいどうなっちゃうの? とハラハラワクワクしながら進んでいく全速力のストーリーもかなり高い完成度だ。

本作でもヤバイアクションシーンは健在

トム・クルーズの現役っぷりはうれしい

 正直いって、シリーズを知らなくても十分楽しめる要素はそろっている。しかし、もし時間があるならば、シリーズをおさらいしてから観に行ってほしい。そうすれば、本作をもっと楽しめるし、感動できるからだ。

ベンジーはシリーズを通して成長しているが、中身は変わっていない

ベンジー役を演じるサイモン・ペッグさん

 先述したが、アクションやストーリーだけでなく、濃いキャラクターが多数登場するのも本作の魅力の1つ。今回、その中でもシリーズに欠かせないキャラクターとなったイーサンの相棒ベンジーを演じるサイモン・ペッグさんにインタビューを実施した。

ーーこれまで、多数の作品に出演してこられたと思いますが、そのキャリアの中で、『ミッション:インポッシブル』シリーズとはどんな作品でしょうか。

サイモン・ペッグさん(以下、サイモン):ハリウッドの人気シリーズに参加するということもあり、仕事のプロフィールの中でも大きな存在だと思っています。また、観てくれた人がベンジーの似顔絵を描いてくれるほど認知してもらえたし、この作品のおかげでまた日本に来れて、日本のファンにも会えました。アクションなどでも人生を変えるような体験ができて、出演できてとても誇りに思っている作品です。

シリーズに欠かせない存在となったベンジー

ーーベンジーは『M:I:Ⅲ』から4作品連続で登場し、お馴染みのキャラクターとなりました。これまでを通して、彼が変わったなと思うことはありますか?

サイモン:もともとはIMFの技師からスタートし、『ゴースト・プロトコル』でイーサンと一緒に初のミッションを経験します。初めてのミッションに緊張し、人を殺してしまうという経験もします。『ローグ・ネイション』ではさらに自分の力をつけてイーサンと一緒に成長します。この2作品での多くの経験が、『フォールアウト』につながっているんです。

 でも、人間としての中身はあまり変わってないです。イーサンの無謀なミッションに対して、なぜこんなことができるのか、死んでしまうのではないかという疑問や不安は、いまでも持っています。

ーーIMFの技師を演じるにあたって、参考にした実在する人物やスパイ映画などはありますか?

サイモン:私はメソッドアクターではないので、あまり参考にしたりリサーチしたりすることは少ないです。キャラクターを演じるにあたって、脚本に何が書かれているかを頼りにします。ただ、場合によっては参考にすることもあり、本作では水中のシーンやボートの操縦など肉体的なものが多かったです。ファンタジーに関しては必要ないかなと思っています。

セーヌ川を独り占め
これぞ映画だ! というシーンも

ーー本作ではベンジーのアクションシーンも多く登場しました。アクションで印象に残っているシーンはありますか?

サイモン:自分が関わったアクションシーンはほとんど印象的で、中にはアザが残るシーンもありました。とくに印象的だったのは、セーヌ川でのボートのシーンですね。あのシーンを撮るために警察から許可を得て、朝9時から10時まで閉鎖してもらったんです。ヨーロッパでも有名なあの川を独り占めしてボートで操縦できたのは楽しかったですね。

 また、運河のシーンは光が照らされていて美しい光景でしたね。大きなボートに大きなエンジンも加わり、情景的にもこれぞ映画だ! といった感じでした。パリでのシーンはどれも印象深いですね。あと、首からつるされたシーンも印象的です。またつるされたくはないですけど(笑)。

本作でボートの操縦に挑戦

ーー劇中でも相棒役のトムとのプライベートの2人の姿はステキだなと思います。サイモン・ペッグさんにとって、トム・クルーズとはどういう人物ですか?

サイモン:トムとは12年の付き合いで、作品ごとにより良く知ることができているなと思っており、友人と呼ばせてもらっている仲です。人から彼についての噂を聞いたりするのですが、私が実際にみているトムとは少し違いがあります。

 トムの大成功をおさめた人気者ではありますが、もう少し現実というものを味わってみるもの良いのかなと思うこともあります。彼は、誰も住んでいないような世界にいて、私はそんな彼に普通さをみせることができたらいいなと思ってるんです。彼もそれを喜んで受け入れてくれています。ただ、彼に同情しているわけではないです。だって彼はトム・クルーズだから。

ーーありがとうございました。

 『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は、シリーズのファンの人はもちろん、今までシリーズを観たことがない人でも楽しめる作品だと思う。本作を観てから、今までのシリーズを観て、あのシーンってこういうことだったのか! とわかるのも楽しいかもしれない。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は8月3日より全国ロードショー。

作品情報

タイトル:ミッション:インポッシブル/フォールアウト
監督・製作・脚本:クリストファー・マッカリー
製作:J.J.エイブラムス
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィン、ミシェル・モナハン、ヘンリー・カヴィル、ヴァネッサ・カービー、ショーン・ハリス、アンジェラ・バセットほか

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