リコーは7月23日、全天球カメラ「THETA V」用のプラグインをダウンロードできる「RICOH THETAプラグインストア」を開設した。
THETAの最上位モデルであるTHETA Vは、OSにAndroidを採用し、プラグインとして機能を追加できるのが特徴だったが、これまでは同社のみがプラグインを提供している状態だった。
しかし、6月28日から「RICOH THETA プラグイン パートナープログラム」を開始し、デベロッパーに対してSDKやオンラインサポートサービスなどを提供。外部のプラグイン開発環境を強化してきた。
そして、新たに開設されたプラグインストアでは、同社を含むパートナープログラム参加企業6社が計8種類のプラグインを用意。THETA Vを持っているユーザーは無償でダウンロードできる。
ライブストリーミングから自動ぼかし機能まで
多様な機能が追加できる
リコーが提供するのは3つ。360度動画を無線LANで直接Youtubeでライブ配信する「Wireless Live Streaming」、撮影した画像を自動でGoogleフォトに直接アップロードする「File Cloud Upload」、撮影した360度画像に写った人物の顔を検知し、自動でぼかしをかける「Automatic Face Blur BETA」となる。
リコー以外では、NTTドコモが「デバイスWebAPIプラグイン」を提供。THETA Vをサーバーとし、PCやタブレットなどのウェブブラウザーから撮影や画像閲覧、情報取得などのコントロールが可能となる。
また、ソニーは「MESH plugin for Ricoh THETA」を提供。IoTブロックの「MESH」のうちの「ボタン」ブロックと「人感センサー」ブロックにTHETAを直接接続できるようになり、ボタンを押したり、人感センサーに反応があったら自動で撮影されるようになっている。
MESHは本来、専用のMESHアプリでプログラミングして動作させるものだが、このプラグインを用いればプログラミングしなくてもTHETAを直接動作させられる。
これ以外のプラグインは海外メーカー製となる。Everywoahが提供する「Fita」は、Google Cloud Storageに直接画像をアップロードするプラグインで、HoloBuilderの「HoloBuilder 360 SiteStream」は建設現場の常時ライブ配信を実現。EVRYPLACEの「EVRYPLACE Sync」は不動産系などで活用されるVRプレゼンテーション資料などに360度画像を簡単にアップロードできるようになる。
なお、プラグインストアはPCからの接続を前提としており、一旦PCにプラグインをダウンロードし、USBケーブルを介してTHETA Vに導入する。
また、プラグインは複数のインストールが可能だが、同時利用はできない。スマホアプリから1つを選んで使用することになる。
10月以降もプラグインが続々登場
同社では10月以降、シングルレンズでの撮影やタイムラプス動画撮影機能、スマートデバイスとの遠隔(LAN外)連携といった機能を実現するプラグインを提供していくとのことだ。
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