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「Qrio Lock」で家鍵を持ち歩かないスマートな暮らしを体験しよう

2018年07月30日 18時00分更新

スマートロック「Qrio Lock」

 ソニー子会社のIoTベンチャーQrioが開発した「Qrio Lock」を紹介します。

 Qrio Lockは、さまざまなドアに簡単に取り付けられる工事不要のスマートロックです。およそ3年前に発売された初代「Qrio Smart Lock」の後継機にあたり、主に3つの特徴があります。

  1. 施錠・解錠時のレスポンスの向上
  2. オートロック機能
  3. ハンズフリー解錠

 今回、初代モデルを使っていた筆者が、実際に自宅のドアにQrio Lockを取り付けて試してみました。

Qrio Lockをドアに装着した様子

施錠・解錠時の反応速度は感動的な早さ

 初代モデルと比較して、数字上では施錠・解錠のレスポンスが平均0.3秒と8倍も高速化され、通信距離も3倍に伸びています。これまで、アプリでボタンを押してから実際に解錠・施錠されるまで2〜3秒かかっていたのが、Qrio Lockではほぼタイムラグなしで反応します。

 このように、アプリでボタンを押してからQrio Lockが反応するまでの時間がほとんど無いのがわかるかと思います。初代モデルと比較して驚くほどの性能アップです。

 バッグから鍵を出して解錠するのと、バッグ(またはポケット)からスマホを取り出して解錠するのとでは、スピード感としてはようやく互角になったと言えます。なお後者の場合、アプリを起動する手間があるものの、先ほど紹介した動画のとおり本体のレスポンスが良くなっているのでタイムラグがなくストレスを感じません。

使わない理由がなくなった「オートロック機能」

 筆者は初代モデルを3年間も使い続けてきたわけですが、最大の理由はオートロック機能があったからです。ただ、施錠されるまでの時間を指定する必要があり、不安な人はきちんと施錠されるまでその場で待たなければいけないのが難点。もちろん、施錠までの時間を短くすれば済む話ですが、もしも宅配があった場合は応対してドアを閉めるまでに先に施錠される可能性が高いため、時間を短くすることはあまり実用的ではありません。

 それがQrio Lockでは専用のセンサーをドア枠に設置することで、時間指定をすることなくドアが閉まったタイミングですぐに施錠される仕組みになりました。そのため、初代モデルのように施錠されるまでその場で待って確認する必要がなく、宅配などの応対でもドアを閉めるまではロックされないので状況にあわせた利用が可能になります。

 これだけ反応が早いと、きちんと施錠されたことがその場で確認できるので安心ですね。

 なお、朝のゴミ捨てなどちょっとした外出時には、つまみを解除→施錠→解錠の順に回すとオートロック機能が一時停止するため、わざわざスマホを持って行かなくて良くなるといううれしい機能も。

Qrio Lockのアプリ画面

解施錠履歴画面

本当の意味でハンズフリー解錠が可能に

 スマホを持って(もちろんバッグに入れたままで)ドアに近づくだけで、アプリを操作しなくても自動で解錠してくれる「ハンズフリー解錠」が搭載されました。初代モデルにも「手ぶらで解錠」という似た機能はありますが、GPSの受信状態によって精度に違いが出てくるため環境によってはまったく機能しない場合があります。案の定、筆者の自宅ではうまく機能しないのでオフにしていました。

 一方のQrio Lockでは、GPSとiBeaconを利用することで住宅エリア圏外から帰宅するとQrio Lockがユーザーを検知してドアに近づいたタイミングで自動で解錠します。実際に試してみるまではドアの前でどのくらい待たされるのかと不安はあったものの、わずか2秒足らずで検知して解錠するという神業を見せてくれました。個人的に一番重要だった自動解錠の精度を、Qrio Lockは見事にクリアーしました。

 これでようやくスマホも鍵も取り出すことなく、スムーズに外から部屋に入れます。ちなみに、万が一スマホのバッテリーが切れてしまっても、鍵を差し込んで解錠できるので閉め出される心配はありません。

CR123Aリチウム電池2本で動作、本体には計4本入る

初代モデル(右)と比較

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