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Viva Technology 2018で見かけた最新ハードウェア

生ごみエネルギーから落ちないドローンまで 欧州ベンチャー最新ハードウェア

2018年08月14日 06時00分更新

 2018年5月にフランス・パリで開催された「Viva Technology 2018」では、ヒト型ロボットやドローン、オートモーティブといった産業用ハードウェアから、太陽光やバイオマスエネルギーなど欧州らしい環境型ハードウェアなど会場にはハードウェア、ガジェット関連製品が多く並んでいた。会場で見かけた中で筆者が気になったものを紹介したい。

移動式太陽発電デバイス

 「O’SOL」は電源が必要な場所に持っていき、太陽発電により屋外の好きな場所で電源を確保するためのデバイス。運搬をするときは羽を畳んだコンパクトな形状となり、充電をしているときは、太陽の方向を追尾し最大限の効率で充電する仕組みとなっている。

O'SOL(関連リンク)

左右に大きなホイールを持つ自動運搬ロボット

 「TwinswHeel」は大きなホイールを左右に持つ荷物運搬用の自動ロボット。大きな両輪の他、小さな車輪が本体中央下部についている構造。40Kgまでの荷物を搭載することができ、工事現場での資材の運搬、工場での部品の運搬、オフィス内での書類や道具の運搬といった利用方法が想定されている。

TwinswHeel(関連リンク)

ぶつかっても大丈夫なドローン

「Flyability」は球状に組まれたワイヤーゲージを持つドローン。天井の配管などに軽くぶつかっても、飛び続けることができ、入り組んだ場所を飛ばすために活用することができる。

 Flyabilityのドローンを始め、スイスブースでは、高々度専用のドローンを始め、さまざまな用途にあわせたドローンやドローン関連企業の展示に力が入っていた。

Flyability(関連リンク)

画像認識を活用したロボットアーム

 RoVi Robot Visionの「ROVI」は、画像マーカーをカメラに認識させることで、アームの角度や位置を認識しコントロールしているロボットアーム。それまではロボットアーム内のセンサーによってアームの角度を認識していたが、外部のカメラによる画像認識を活用することでこうしたセンサーが不要となり、構造がシンプルになり、廉価にすることができるという。

 物をつかむグリップアダプターも展示されており、物を挟む部分にあるスポンジ状に変形するパーツが、どのくらい変形しているかを画像認識することによって、力のかけ具合をコントロールする仕組みとなっている。

RoVi Robot Vision(関連リンク)

スマート換気扇

 「AirEx」は室内外の温度、湿度、空気の質を計測し、室内の冷暖房効率と空気の質が最適に保たれるように自動で換気を行なうスマート換気扇。冷暖房が効率化されることで、一般的な家庭で年間約2万円の光熱費が節約できるという。

 AirExは欧州の外壁に一般的に用いられているレンガのブロックを取り外して設置できるような形状となっている。

AirEx(関連リンク)

生ゴミを燃料と肥料に

 「HomeBiogas」は生ゴミを入れることで、調理などに使えるバイオガスと、肥料として使える液体を生成することができる。2キロの生ゴミから2時間の調理ができるガスが生成される。KickStarterで約50万ドルを調達している。

HomeBiogas(関連リンク)

集荷用ダッシュボタン

 フランスの郵政公社「La Poste」のブース内で見つけたのが、アマゾン・ダッシュボタンのような集荷時に使うWi-Fiボタンのモックアップ。荷物の集荷を依頼するときに、このボタンを押すだけ、というコンセプトを形にしたもの。

La Poste(関連リンク)

オープンソースのヒト型ロボット

 「InMoov」は3Dデータがオープンソースで公開されており、3Dプリンタで出力したパーツと一般的に入手可能な部品により誰でもつくることができるロボット。

 胸部にマイクロソフト社のKinectがそのままはめ込まれているなど、割り切りの良さが面白い。

InMoov(関連リンク)

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