――Eコマースのバーゲンでは、元値を実際より高く設定して割り引き感をだす「二重価格」が問題となることもありますが、プライムデーではなにか対策はされているのでしょうか?
チャン氏:もちろん対策はとっていて、販売価格については慎重にチェックしています。プライムデーの販売価格はアマゾンで設定する場合と、販売店で設定する場合があります。我々はガイドラインを作成していて、そこから逸脱がないかチェックしています。プライムデーには多くの商品がラインアップしていますが、販売価格のチェックには機械学習も活用し、効率良くすべてをチェックしているので、信用できる価格です。
また機械学習は、配送などにも活用しています。プライムデーの開催で配送の総量も増えますが、遅延などがないように機械学習で作成したデータをパートナー企業にも提供しています。そのためパートナー企業も準備を速やかに進められますし、コストも低減できていると思います。こういった準備のため、プライムデーの準備期間は長いわけです。
――Amazonにはまだ日本には入ってきていないサービスも多くあります。特にAmazonロッカーは再配達問題など日本が注力している「働き方改革」などにもマッチしています。そういったサービスを、プライムデーとあわせて導入する予定はありませんか?
チャン氏:日本にまだ導入されていないサービスに関しては、ひとつずつ判断して検討しています。いつのタイミングが一番適しているのか、日本の商習慣にとって適切で妥当なものになるのかなど、ひとつひとつ検討しているので、現時点でプライムデーに合わせて提供する計画はありません。Amazonロッカーに関しても、再配達を少なくするひとつの方法であるとは思っていますが、あくまでひとつの選択肢であって、そのほかの可能性も検討して決めていきたいと考えています。
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