毎年、おトクなバーゲン品が時間ごとに登場し、夏の風物詩にもなりつつあるAmazon「プライムデー」。4回目となる今年は、7月16日正午からスタート予定。今回もアマゾンはプライムデーに向けて、さまざまな仕掛けを用意している。そこでアマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長に、プライムデーの狙いなどを聞いた。
――そもそもプライムデーを始めたきっかけなどを教えてください
ジャスパー・チャン氏(以下チャン氏):2015年、アメリカでアマゾンが誕生した20周年を祝うイベントというのが、プライムデーをスタートした理由のひとつです。それも自分たちだけで祝うのではなく、会員の人たちに感謝の意を表そうというものでした。
もちろん、「多くのお客様にプライム会員になっていただきたい」という目的もあります。Amazonプライムのプログラムでは、会員向けにさまざまな特典を提供しているものの、その特典をご存知ではないユーザーも多くいらっしゃいます。そこで、Amazonプライムの特典を体験していただき、お得に買い物ができる期間としてプライムデーを楽しんでいただきたい。
また無料体験をご用意することで、プライムデーをきっかけにAmazonプライムの会員でない方にも、トライアルとして特典を体験していただきたいという、狙いもあります。これは日本だけでなく、そのほかの地域でも共通です。
――プライムデーは時間ごとに新しい商品が追加されるなど、皆が注目するイベントです。なぜ、多くの人が働いている「平日開催」なのでしょうか?
チャン氏:今年は7月16日の正午からスタートということで、日本では祝日のため特別ですね。これはたまたまなのですが世界中で祝日は違いますし、どこかの国のカレンダーに絞るわけにはいきません。より多くのユーザーにとって素晴らしい日、楽しい日になるように願ってスケジュールは設定してます。
――商品のラインアップや特別イベントなど、毎年いろいろ楽しい仕掛けを用意されていますが、準備期間はどのくらいなのでしょうか?
チャン氏:その年のプライムデーが終わったら、すぐ次の計画を進めています。おおよそ1年ほどかけて進めるプロジェクトです。特に商品やベンダー、パートナーとの準備は、アマゾンの対応できるキャパシティなども含めて、半年ほどかけて準備をしています。
今年のプライムデーのワールドワイドなテーマとして、「Unboxing(開封)」を掲げています。このテーマをもとに、各国のPRチームがエキサイティングなイベントを計画しています。日本では「プライムデー 体験イベント」として、羽田空港をはじめ、東京のJR品川駅や大阪の阪急梅田駅に巨大なAmazonボックスを展示しています。羽田空港と阪急梅田駅のAmazonボックスからは、プライムデーの目玉商品展示コーナーも登場するので、まさに「Unboxing」なイベントになっています。
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