週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

3日間のメンテナンスで障害解消できず、再開も未定

ファーストサーバのZenlogic、サービス全面停止中

2018年07月09日 16時30分更新

 ファーストサーバのクラウド型レンタルサーバー「Zenlogic」が7月6日からサービスを全面停止している。

 Zenlogicは、ヤフーのクラウドインフラを活用したクラウド型レンタルサーバーで、2018年2月時点で中小企業・官公庁など約2万社が利用しているという。ファーストサーバは2012年6月に大規模な顧客データ消失の事故を起こし、その後2015年にヤフーのクラウド基盤を用いたZenlogicを開始している。

 Zenlogicでは2018年6月19日からサービスが断続的に利用しづらい状況が続いていたが、同社によるとストレージシステムの高負荷が原因だという。冗長構成しているストレージでデータ入出力処理が一部のシステムに偏り、高負荷が発生。ストレージの再起動が発生し、サービスが断続的に利用できない状態が続いていた。そのため、基盤となるクラウドインフラを管理するヤフー(Yahoo!JAPAN)がストレージシステムの増設やパラメーター変更を実施してきたが、障害解消に至らなかったという。

 これを受けて、7月6日の20時からZenlogicの全サービスを停止してメンテナンスを実施したが、終了予定の7月9日(月)を過ぎても高負荷の発生を解消できず、現在もサービス停止が続いている。具体的には、メールの送受信、ホームページの閲覧、サーバーへのファイル転送などが行なえないという。

 現在、同社には電話やメール、チャットでの問い合わせが殺到しており、対応に遅れが生じている状態。障害情報のサイトで問い合わせ内容に関するFAQを公開するとともに、サーバー設定画面であるコントロールパネルを再開し、障害解消までユーザーによる対応を勧めている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります