■日本人はアリペイを使えるのか
中国ではアリペイやWeChat PayといったQRコード決済が普及していますが、日本人が使えるかどうかといえば、その状況は複雑です。
以前はWeChat Payのアカウントの本人確認に日本のクレジットカードを使うことで、簡単にチャージできました。しかし原稿執筆時点ではできなくなっており、逆にアリペイの開通に日本のクレジットカードを使えるようになっています。
クレジットカードの本人確認に成功すると、すでにアリペイを使っている人やチャージ業者を経由することで、アカウントに人民元をチャージできます。銀行口座を紐つけて支払う機能とは異なるものの、プリペイドの残高の範囲内で利用できる状態です。
筆者はこの方法でアリペイにチャージし、那覇に向かいましたが、結論から言えばゆいレールには乗車できませんでした。
ゆいレールに乗るには、駅で配布されているパンフレットのQRコードをスキャンし、専用の交通カードを開通させる必要があります。しかしアリペイの実名認証をしていないアカウントでは、この開通に失敗するようです。
日本人がアリペイを使えないのはゆいレールだけでありません。コンビニのローソンなどでもエラーが起きています。そもそも中国の身分証を登録していないアカウントは中国国外で利用できないという情報もあります。
このあたりは中国の法律や外貨に関する制度が絡んでくることもあり、日本人が中国以外でアリペイを活用することは、現時点では難しいといえるでしょう。
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