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サッと取り出して即原稿を書くマシンになれるポメラDM30

2018年06月23日 15時00分更新

書くことに集中できる
PCやタブレットだと意外とできない

 日本語変換は「ATOK for pomera」を搭載。DM200はATOK for pomera[professional]だったので、DM100に搭載されたATOK for pomeraに改良を加えたもの。外部辞書との連携機能も用意されており、SDカード経由でPCのATOKで登録した辞書を反映させられる。

日本語変換はオリジナルの「ATOK for pomera」で辞書登録機能も装備している

 バッテリーは前述のように電池式でアルカリ単3電池2本で動作する。連続使用時間は電池の種類などにもよるが約20時間。予備の電池を持っていれば、バッテリーを気にせず使用できるのはうれしい。さらに充電機能はないものの、充電地のeneloopも利用可能なのでコスト的にもオトク。電池設定もeneloop用に変更できる。さらにバックアップ用としてコイン電池の「CR2032」も使用。こちらの電池寿命は約2年とのこと。

電池は単3電池2本で、ヒンジの部分がケースになっている

充電はできないが、eneloopも使用可能で電池の設定も専用に用意されている

 そのほか機能としては、DM200からカットされているものも多い。たとえばWi-FiやBluetoothといった無線機能は装備していない。そのためメールを使った自動同期や、タブレットやスマートフォンの外部キーボードとして使うといった機能には対応していない。

 ただし東芝のWi-Fi搭載SDカード「FlashAir」に対応。別途購入してDM30のSDカードスロットに装着すれば、スマートフォンのアプリと連携してワイヤレスでテキストデータの送受信ができる。また8000文字までのデータなら、QRコードに変換してスマートフォンで読み出すことも可能。通常のSDカードを使ったり、本体のmicroUSBにPCとケーブルでつないで外部メモリーとして認識させてデータをやりとりする方法も用意されている。

FlashAirに対応しているが、最大32GBまで

メニューからFlashAirの接続を起動させる

スマホの専用アプリからファイルにアクセスできる

QRコードでのテキスト読み出しも引き続き搭載

microUSB端子があり、PCとつなげて直接ファイルを読み込むことも可能

 今回のレビューのため、DM30をいろいろなシーンで使ってみた。この原稿もベースはDM30で書いているが、一般的な原稿を書く場合は頭で文章を考えてそれをタイピングするので、電子ペーパーの反応などはあまり気にならないレベル。ただし、発表会などで速記的に聞いた文章をそのまま書き出す場合は、ややストレスがたまる反応だ。

 とはいえさっと取り出して、執筆できるのは快適。ポメラについては「テキスト入力だけの機械ならPCやキーボードを連携させたスマホやタブレットでもできる」という意見も聞く。しかし同業者なら解ってもらえると思うが、PCやタブレットでの原稿執筆はメールやSNSの着信通知などで意外と集中力をそがれる。その点DM30なら、通知を気にせずテキスト入力だけに集中できる。

ポメラはテキスト入力に集中できるのが一番のポイント

 DM200も併売されているので、多機能なストレートタイプのDM200と、折りたたみでクラシックなポメラのDM30。テキスト入力に集中したいユーザーは、気に入ったほうを購入して損はない。

「ポメラ DM30」詳細スペック
本体カラー ダークシルバー
本体サイズ 約156(W)×126(D)×33(H)mm(折りたたみ時)
/約286(W)×131(D)㎜(使用時)
ディスプレー 6型(800×600ドット)電子ペーパー
キーボード JIS配列キーボード、キーピッチ17mm
本体メモリー 8GB(システム領域含む)
対応記録メディア SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB)
電源 単3乾電池×2本
連続使用時間 約20時間
バックアップ電池 リチウムコイン電池(CR2032×1)
インターフェース USB2.0(microBタイプ)
搭載辞書 「明鏡国語辞典 MX」、「ジーニアス英和辞典 MX」、「ジーニアス和英辞典 MX」

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