DigiLensは、ハンドトラッキング機能を備えた広視野角ARデバイスのリファレンスモデル「AR HUD」を発表した。現在の視野角は約50度だが、最終的には150度の視野角を持つリファレンスモデルを計画している。
AR HUDの視野角は、現時点でもマイクロソフトのMRデバイス・HoloLensの視野角35度よりも広い。DigiLensはさらに80~90度まで視野角を拡大し、2019年には視野角150度の実現を目指す。ハンドトラッキングにはLeap Motion社のセンサーを採用しており、広範囲のトラッキングを実現する。
DigiLensは透過性の導光板ディスプレイ技術を持っており、5月には2500万ドル(約27.5億円)の資金調達に成功。直近では自動車向けやウェアラブルのHUDに注力しているが、長期的な計画としてARデバイスにも力を入れているようだ。
DigiLensはAR HUDを小型化し、最終的にメガネ程度のサイズまでデバイスを縮小することを狙っている。本体にCPUを搭載していないため、実際の使用には何らかのホストデバイスが必要となる。同社の技術力に支えられたデバイスが、どのような形で実現するのか楽しみだ。
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