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卓上クロックのようにコンパクトな外観、寝室やキッチンなど場所を選ばず置けそう

アマゾン、画面が付いた新スマピ「Echo Spot」を国内販売

2018年06月20日 23時00分更新

 アマゾンジャパンは6月20日、Amazon.co.jpで「Echo Spot」の国内予約受付を開始した。価格は1万4980円。出荷開始は7月26日を予定。カラーはホワイトとブラックの2色がある。通常の予約販売で、招待制ではない。

 なおEcho Spotを2台購入した際、期間限定で2台目を半額にする(6月24日23:59まで)ほか、ネットワークカメラ「Arlo」(ネットギア製)とセットで15%オフになるキャンペーン(Arloの在庫がなくなり次第終了)も提供する。

NETGEARのArlo

画面が付いて情報がより分かりやすく

 Echo Spotは、Alexa対応のスマートスピーカーで、2.5型の円形タッチスクリーンやフロントカメラを備えている。ウェイクワードを認識した際に表示される、青色のリング(ライトリーム)は画面の縁の部分に表示される。ビームフォーミング技術を使ったマイクアレイは2×2の4つで、室内に2台以上のEchoがある場合でも、呼びかけた人に一番近いものが反応する「Echo Spatial Perception」など、認識精度に配慮したつくりだ。

PCサイドにも起きやすいコンパクトさ

 本体には2Wのスピーカーを内蔵。Bluetoothおよび3.5㎜のライン出力端子を持ち、外部のオーディオ機器とも接続できる。また時期は未定だが、2台Echo Spotを組み合わせることで、ビデオ通話やメッセージを送受信できる機能を提供する予定だ。

ブラックモデルをスタンドに置いたところ

 Echo Spotでは、音声によるフィードバックが画面表示やタッチ操作と連動することで、より分かりやすく情報を伝えられる点が特徴だ。

 例えば天気や気温の情報を図と数字で分かりやすく示したり、タイマー設定中の残り時間、やることリストを目で確認できる。また、映画情報を検索した際に、タイトルや上映館に加えてポスター画像を表示して作品のイメージを理解しやすくしたり、ショッピングの際に商品画像・価格・レビューの星数などを確認できる点なども便利な機能だ。ショッピングで候補に挙がった商品については、スワイプで別の候補を見られるなどタッチインターフェースとの併用も考慮されている。

球形のフォルムはインテリアにもなじみやすい

カスタムフェイス

 内蔵のフロントカメラはモーション・ディテクション(動作検出)としても機能する。これはEcho Spotの前に人が立つとそれを自動認識して必要な情報を画面に出すといったもの。またカメラは、写真撮影やビデオ通話などにも利用可能だ。Amazon Prime Photoと連携し、カメラで撮影した画像をクラウド上に保存して共有することもできる。4分割写真やフォトブース的な機能も提供するそうだ。

すでに約20のスキルが開発済みで近く50を超える予定

 日本向けのスキルに関しては、現在950を超えている。Echo Spotでは従来のEcho用スキルも利用できるが、発売に合わせてEcho Spot用のスキルも新たに50以上リリースされる予定。映像表示と絡めた機能を持つスキルとなる。

Echo Spot対応のスキル

その一部の機能がパネルで説明されていた。画像付きのミクにも注目

キッチンでの利用を想定してレシピ関係も……

 「ホットペッパーグルメ」や「JTBホテル」のスキルでは、レストランやホテルを検索して、写真やその情報を表示可能。「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」では、音声でレシピ検索し、動画で調理方法を確認しながらの料理、「NHKニュースのヨミ子」「エムキャス」などではニュース映像を見るといったことが可能だ。既存の映像コンテンツを再生するためには、円形のディスプレーはやや特殊だが、ズーム機能が用意されており、画面の中央部分を拡大しての表示と、引いて全体を表示する方法などが選べる。

 面白いものでは「カラオケJOYSOUND」がある。従来からカラオケ用のスキルはあったが、画面に歌詞が表示されることでより本物のカラオケに近い利用感が得られる。またネットワークカメラのArioと連動させて、宅外の様子を知ることもできる。

 ただし映像表示が可能なEcho Spotだが、発売時点ではAmazonプライム・ビデオの再生やウェブ画面の表示には対応しない予定とのこと。

声で簡単に離れた場所の映像や声を確認できる

 今後の新機能として期待したいのは、3つのコミュニケーション機能だ。「ビデオ・音声通話」「メッセージ送受信」「呼びかけ機能」。Echo Spot同士もしくはEcho SpotとスマホのAlexaアプリ間で利用できる機能となる(一部の機能は既存のEchoでも利用可能)。利用にはAlexaアプリを使い、接続する相手や機器(Echo)を登録するペアリングに似た設定が必要となる。スマホの電話帳に登録された電話番号から接続相手を選んで登録する。例えば離れた家族のEcho Spotを登録しておき「アレクサ、連絡して」と呼びかけるだけでビデオ通話を実施したり、外出中にスマホから自宅のEchoにテキストメッセージやボイスメモを送ったり、室内に据え置いたEcho Spotのカメラを音声で呼び出して、別室や外出先からその様子を確かめたり……といったことが可能になる。

 呼びかけ機能の使用時には、すぐにクリアーな映像を出すのではなく、初めの数十秒間はすりガラスを通したようなぼやけた映像にしている点も細かな配慮だ。準備が整っていない場合は、この間を利用して映像と音声をMUTEすることもできる。

MUTEしたところ、マイク・カメラ両方の機能が止まる

 Alexaスキルは昨年の国内発表以降順調に増えており、5月下旬には子供向けスキルの開発環境も発表された。すでに11スキルが公開されているという。アマゾンではEcho Spot用スキルの開発を容易にするためのテンプレートなども提供していく計画だという。日本でも開催された「Alexa Dev Days」をはじめとした開発者向けイベントの実施にも意欲的とのこと。豊富なスキルはスマートスピーカーの使いやすさに直結する部分なので、その充実には期待したい。

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