「COMPUTEX TAIPEI 2018」の取材終了後、台北市内をふらりと探索して台湾で販売されているスマートフォンを探してみました。メーカーが自由に端末を売る台湾だけに、日本未発売の製品もいくつか見かけました。
台北市内はあちこちにスマートフォンの大型広告が目立ちます。日本でも発売予定の「HTC U12+」の広告は地元だけあってよく見かけますが、やはり今一番勢いがあるのはOPPO。最新モデル「R15」の広告は地下鉄の駅などを中心に繁華街でも目立ちます。OPPOは台湾市場の月間スマートフォン販売数1位になることも多く、気が付けばすっかりメジャーな存在になっています。
台北のITビルSyntrend(三創生活園区)のOPPOの店でもR15を一押しで販売中。上位モデルのR15 ProはSnapdragon 660搭載のミドルハイモデルですが、台湾では紫色モデルを強く押しているようです。赤色もありますが、どちらも背面は単色ではなく濃い色から薄い色へとグラデーションをかけた仕上げになっています。付属の透明カバーをつけて背面を見せびらかしたくなりますね。
さてHTCもSyntrend内にお店を構えています。U12+に加え、昨年発売の「U11」「U11+」など上位モデルのUシリーズをショップの前面に展示しているほか、純正アクセサリーも豊富に扱っているのが魅力。HTCファンはもちろんのこと、日本で売られていないHTC製品がいろいろと販売されています。
今年発売された「Desire 12/12+」は魅力ある存在。Snapdragon 450搭載のエントリー機ですが、1300万画素+200万画素のデュアルカメラ、光沢仕上げの背面で価格は日本円で3万円を切ります。価格の安さを感じさせない上質な製品は、日本のSIMフリー市場にもぜひ投入してほしいもの。2台目用途にもいい製品です。
さてここにはROGのお店もあります。ASUSとは別の店になっており、ゲーミングPCが展示され自由にゲームを楽しめます。残念ながらCOMPUTEX TAIPEI 2018で発表になった「ROG Phone」の展示はありませんでしたが、発売直前になれば実機を試せるようになるでしょう。
さて、食事がてら市内のキャリアショップをいくつか回ってみましたが、Taiwan Mobileには「Sugar」の広告が大々的に出ていました。Sugarは女性をターゲットにしたスマートフォンメーカーですが、台湾ではキャリアと組んで攻めているようです。
お店に入ってみると、最初に目に入ったのはシャープのスマートフォン。日本未発売の「AQUOS S3」です。日本で出ている「Android One S3」とは別の製品。海外専用モデルは以前はAQUOSブランドはつけずにSharpブランドでしたが、今年に入ってからAQUOSで統一したようです。
6型(1080×2160ドット)ディスプレー、Snapdragon 630、リアカメラは1300万画素+1200万画素、フロントカメラは1600万画素という構成。ノッチは他社品と類似の横長スタイル。フロントカメラ重視は最近のアジア市場の流行りで、ミドルハイ市場に真っ向から挑む製品です。価格も日本円で4万円台とこなれているので、海外市場でも十分受け入れられそうです。
そしてキャリアイチ押しのSugarは「S11」。Sugarはフランスのブランドですが、親会社はWikoと同じ中国のTinno Mobile。女性をターゲットにした製品を展開していて、S11はフロント、リアそれぞれデュアルカメラで、合計4つのカメラが特徴。
スペックは6型(1080×2160ドット)ディスプレー、Snapdragon 450、リアは1600万画素+800万画素、フロントは2000万画素+800万画素のカメラ。本体側面のクイックボタンはカメラのシャッターや録音、ライトなどをワンタッチで起動できます。ボタンにはスワロフスキーのクリスタルがあり、これはSugarの初代モデルからのアイデンティティーになっています。台湾女性の心をどこまでつかめるか、興味深い製品です。
台湾にはほかにもノキアのスマートフォンが複数モデル販売されています。街中の家電店やキャリアを探索しているだけで、1日があっという間に過ぎてしまうほど。取材の合間ではなく、仕事抜きにスマートフォンだけを見にまた訪問したいものです。
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