COMPUTEX TAIPEI 2018のモバイル製品での一番の注目はASUSの「ROG Phone」でした。このROG Phone以外にスマートフォンの目立った新製品の動きはありませんでしたが、会場を回ると面白い製品をいくつか見つけることができたのです。いずれも業務用のスマートフォンなのですが、個人で使いたくなるような製品も多くありました。
もしかして2画面スマホ?
Windowsも動くレジ用端末「Checkout M」
Innowi社の「Checkout M」は6.4型(1080×1920ドット)ディスプレーを搭載する、やや大きめのスマートフォン。OSはあらかじめAndroidまたはWindows 10(Windows 10 IoT for Enterprise)のいずれかを選択できます。展示機はWindows Phone無きあとのWindows 10ベースのスマートフォンのよう。CPUの詳細は不明ですがAtom Cherry Trail、メモリーは最大8GBまで搭載できるとのこと。
本体の上部にはスリットがあって、クレジットカードをスライドさせて読み込むリーダーになっています。特記すべきは背面で、なんとこちらにも2.7型のディスプレーを搭載しています。もしかして表裏が使える2画面スマートフォンなのかな、と期待したのですが、ここはクレジットカードを読み取った時に、暗証番号入力用の10キーを表示したり、ディスプレー上に指先でサインをするためのもの。つまり背面ディスプレーは支払い時の認証などに使われるわけです。
全長23cmの超縦長スマホ「Hera」
Mplus社の業務用スマートフォンは、普通のスマートフォンをさらに縦に伸ばした全長23㎝という、とてつもなく長いフォルムが特徴です。ディスプレーは4.7型(720×1280ドット)ですが、スマートフォン部分の上に非接触式のカードリーダーを搭載しているのです。ここにICカードなどをタッチして決済します。縦に長いのはお店のスタッフがエプロンのポケットなどに入れやすいような形状にしているからでしょうか。
ここまで長いと、どこを握って持てばいいか悩んでしまいそうですが、側面から見ると重心の中央あたりにちょうど指先がかかるようになっています。また、オプションのソフトケースにはベルトがあるので指先にかけると落下防止にもなるとのこと。さすがにこのHeraを普段使いしようとは思わないでしょうが、ここまで本体のデザイン設計を自由なものにできるのは業務用だからなのです。
普通のスマホの厚みなのに
クレジットカードを刺して読み込める「E6」
Xema社の「E6」は見るからに普通のスマートフォンです。ディスプレーは5.5型(1080×1920ドット)、本体サイズは76.4x158x9.1mmとごく標準的な使える大きさです。よく見るとディスプレー上部中央にロゴが見えますが、ここにNFCが搭載されICカードなどを読み取ることができます。
一方、右の側面を見ると縦に長いスリットがあります。実はこれ、クレジットカードを差し込むスリット。一般的にカードリーダーはある程度の厚みが必要ですが、E6はわずか10mm以下の厚みの本体内部に、リーダーを内蔵しているのです。使い道はさておき、この端末はちょっと欲しいなと思ってしまいました。
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