ナベコイチオシメニューは「旨辛豚盛」
串カツ田中は「単品飲み放題」がお得 生ビールもメガハイボールも好きなだけ!
アスキーのグルメ担当ナベコです。この連載では、全国各地にチェーン展開している居酒屋を取材し、おすすめメニューなどを紹介します。通常のグルメレポートと異なるのは、料理やお酒などドリンクメニューの紹介以外にも、どういったお店なのか店内状況に至るまで、実際に利用する人目線でお届けします!
※あくまでもナベコが取材した店舗を基に記事を作っています。同じチェーン店でも店舗ごとによって環境が異なる場合もございます。予めご了承くださいませ。
チェーン店はメニューが豊富だったり、値段も比較的安価だったりと利用する機会が多いですよね? ただ、意外と困るのが「公式サイトなどではわからないこと」もあるという点。たとえば、お箸が割り箸なのか、おしぼりはタオルなのか、などなど。飲み会などのシーズンでは、幹事を務める人が出席する人の要望にできる限り応えるという使命が(たぶん)ありますよね。そういうときに役立つような情報も本連載で紹介します。
今回ご紹介するのは「串カツ田中」。大衆的な雰囲気な店構えでリーズナブルという印象があります。ただ、私は串カツ田中に行く場合は串カツでお腹がふくれるのでお酒はそこそこにしてしまうことがあります。今回は、串カツもお酒も、とことんまで流し込みたい!
店舗情報
「串カツ田中」
公式サイト:https://kushi-tanaka.com/
料理ジャンル:大阪名物料理
看板メニュー:「串カツ5品盛り」(640円)「かすうどん」(640円)など
プレモルも頼める飲み放題が1380円 コースじゃなくても頼める!
都内某所の「串カツ田中」にいってきました。時間は平日20時30分ごろ。街がお酒を飲む人たちで湧きたっている時間帯です。足を運んだ店舗は繁華街エリアですが、路地一本入った目に入りづらい場所にありました。ややわかりづらい立地なのに、その日の店内はほぼ満席。串カツ田中は人気チェーン店ということを再認識。パッと見、若い人が多かったです。
事前に席だけ予約しておいたので、スムーズに入店。特にコースを頼まなくても席をキープしてもらえました。飲みがスタートです。
この日は、事前に調べておいて「単品飲み放題」を頼もうと決めていました! 串カツ田中は2時間制で1380円で単品飲み放題をやっています。最近気がついたのですが、いつも必ず5杯以上は飲むので、飲み放題をやっているお店だったらそのほうがオトクなのです。
「すみませんっ、単品飲み放題お願いします」
店員さんが出してくれた飲み放題用のメニューを確認。うれしいことに、生ビールも飲み放題の対象です。もちろん、真っ先に頼みました。単品での「飲み放題」は1380円です。
生ビールは「ザ・プレミアム・モルツ 香るエール」。ちょっと高級なプレモルの中でも華やかな香りで特別感がある「香るエール」が飲み放題の対象とは! ちょっと太っ腹じゃないですか。
はやる心を抑えつつ、お決まりのビールの計測。ビールと泡のおいしい比率になっているかチェックをしてみました。結果、液体12㎝で泡が3㎝。私としてはもう少し泡が欲しいなと思いましたが、それでも手でサーバーから注いだとみられ、泡がふっくらしていたので合格。
カンパーイ!!
プレモル、おいしー!! 香るエールは特に香り立ちがよく、仕事終わりの一杯に上質感を与えてくれます。プレモルのクリアなおいしさや苦みがスッと喉に染み込んでいくのがたまらない!!
串カツ田中の飲み放題は、アルコール約40種が飲み放題。ビールやハイボール、サワー、カクテル、梅酒、焼酎、ホッピー、日本酒、焼酎などが対象です。
飲み放題ではない場合の通常の価格を見ると、ビール399円、ハイボール、サワーなども399円のものが多いです。つまり、4杯以上飲めばもとをとれるということ。4杯以上お酒を飲みたい人に単品飲み放題がオススメです。
串カツ田中のお通しは、定番のキャベツ。
卓上にある串カツ用のソースで食べます。食べきったらおかわりも自由。つまり、キャベツならいくらでも食べ放題ということ。日ごろの野菜不足もこれで解消できそうです。ただし、私はキャベツをたくさん食べて顎が筋肉痛になったことがあります。みなさんもお気をつけて(笑)。
店員さんの元気な接客に好感
店内の雰囲気
飲みに行った平日の20時台はお客さんがとても盛況。私たちは2名で行って、2名がけ用の小さめのテーブルに通されました。隣のテーブルとの距離もぴったりしていて、混雑時は密集感があります。
店内を見渡すと、座席はテーブル席がほとんど。一部カウンターがあって、カウンターの向こうの厨房では目の前で串カツを揚げています。また、その店では奥に座敷もあったようです。個室に関しては、用意していない雰囲気。なので基本的に「仲間でわいわい飲みたい人」向け。
お箸、おしぼり
お箸は使い捨てタイプの割りばし。おしぼりも、使い捨てタイプの紙のものでした。取り皿がアルミ製のものというのが、串カツ屋さんらしいです。
オーダーシステム
よく居酒屋チェーンであるタッチパネルはありませんでした。店員さんを呼んでオーダーを通してもらうシステム。正直、この日は混雑していたので、店員さんが非常に慌ただしそうで声をかけるのも気が引けてしまうような状態。でも、声をはって呼ぶと「はい、お待ちください!」とテキパキとした返事ですぐに来てくれました。
串カツ田中の店員さんは威勢がよくて元気。そんなところにも好感をもてます。
喫煙有無
灰皿は卓上に置いていませんでしたが、近くの席で喫煙している人もいたので、特に分煙などはしていないようでした。
串カツは紅ショウガを頼んでおくべき!
串カツ田中に来たなら、やはり正攻法で串カツからいくべきと5品盛りを注文。内容は、牛串、豚串、タマネギ、レンコン、アスパラでした。
こんがりと色がついた衣に食欲がそそられますね。串カツが初めての人は戸惑うかもしれませんが、ソースは卓上のものを使用します。みんなが使うので、二度づけは禁止。
私が特に好きなのは、レンコンとアスパラの串。アスパラは、見てください。この長さ!(上記写真一番奥) 太くて長いアスパラをまるまる一本と揚げています。アスパラには、タルタルソースもつけてくれるのもうれしい。サクッといくと、中はアスパラのみずみずしさが残っています。
牛串と豚串はどちらも定番のお肉ですが、私はどちらかといったら豚串が好き。豚に衣をつけて揚げるのである意味とんかつなのですが、もっと気楽にパクッと食べられちゃうのがいいですよね。
牛串と、タマネギは取材に同席した人にあげました(本当は全部食べたかったんですけど、大人なのでそういう気配りもできます)。今度食べよう!
一度串カツを食べ始めると、延々と食べたくなってしまう中毒性……。無論5品だけで満足できるはずもなく追加で注文。頼んだのは紅しょうが(2本)、ハムカツ、うずら。
珍しいのが紅しょうが串(120円)。大阪の串カツならではという気がします。食べてみると、紅しょうがの酸っぱいこと! でも意外なことに、ソースの味や衣の香ばしさと絶妙に良い組み合わせ。これはいいなあ、クセになる。しかも、味が濃くって、ハイボールがどんどん進んでしまいそうです。
うずら串(120円)も定番。サクッとした衣の内側に、優しい味の玉子が入っていて、お子さまにも好まれそうです。
ハムカツ(120円)も、私は大好きです。もともと西洋のものだったハムに衣をつけてソースで食べると、これぞ庶民の味。
他にも、赤ウインナー串とか、しいたけ串、山芋串あたりが気になりましたが、串カツって衣がついているからいっきに食べられないものですね。次来たときのお楽しみにします。ほかにはたらこの串カツなどもありました。気になる……! 次に来た時に注文しようと思うメニューがたくさんあるのも串カツ田中の魅力です。
串カツ以外も攻めがいあり ユッケはめっけもん
串カツ以外のメニューだと、こんなものがありました。牛生ハムユッケ。牛ユッケではなく、生ハムのユッケなのですね。
赤い色がきれいな生ハムの上に、玉子と、ねぎがたくさん。食べてみると、生ハムが柔らか~! あまりに柔らかくて、生の牛肉のように感じました。玉子はとろ~ん、ねぎの香りがアクセント。味付けは、醤油のようです。ああ、これおいしいやつです。どんなお酒にも合う。串カツ田中にあって、大衆料理的ではない雰囲気。こういうのもいいですね。
次に頼んだのはさいぼし。さいぼしというのは珍しいですよね。さいぼしは、干した肉という意味らしく、串カツ田中では馬肉を使用しています。これがお酒に合うんですよ~。ニンニクがそえられており、ニンニクをちょっとつけて食べると、く~~と!! かためな食感と馬肉の野性味あふれるうまみ、ニンニクの風味でやられます。かなりハード。酒好きはハマると思います。
もちろんサラダも注文しました。こういう大衆酒場ではマカロニサラダを食べたい! 串カツ田中のマカロニサラダは、ゆで玉子を一緒につぶしているようで、まろやかなコクのある味わい、ツナも一緒にあえていて、人気者の集まりのような味。お子さまにもきっと喜ばれます。
大阪自込みの怒涛のユニーク酒に果敢にチャレンジ
飲み放題だから、ハイボールを頼んでもいい。でも、同列の選択肢にメガハイボールもある。そうやって衝動的に頼んだメガハイボール。メガジョッキで提供されるため、テンションだだ上がりです。ハイボールおいしいなあ。メガハイボールだと、海賊になったような気分になれて、気持ちが昂ります。(編注:海賊になったというのはよくわかりませんが、とりあえず「おいしい」っていうことを伝えたいだけです)
大阪名物という、ガリが入ったチューハイ「ガリ酎」もオーダー。すっぱ、甘、という感じで、酸味が好きな人ははまりそう。ガリを、ガリガリッとかじりながら飲めるのは楽しい。ツウ好みの味です。ちょっと健康によさそう。
私のオススメはこちら。冷しあめサワー。大阪の大衆的な文化から生まれたサワーということで、甘いシロップ(みずあめ)と生姜がサワーに入っています。生姜が入っているため、意外にもけっこうピリ辛です。ただ、甘いだけではない。飲み放題で飲み過ぎてしまった時のリフレッシュ的な一杯になりますし、ピリリとするので喉にも良さそう。
昔ながらの赤玉ワインのサワー。正直、甘いです。炭酸で割ってサワーにするとシャンメリーのよう。甘いお酒が好きの人にオススメです。
梅酒ロックもかなりおすすめ。多少甘目で、ロックなので後味すっきり。何杯でも飲めてしまいそうです。
せっかくだから飲み放題にあった麦焼酎「麦焼酎わんこロック」にも手を伸ばしてみました。ここまできたらデロデロです。でも、普通においしかったです。酒はうまい、酒は……。
ナベコのオススメメニューは「旨辛豚盛」
串カツ田中で人気という旨辛豚盛。串カツもいいんですけど、無性にたっぷりなお肉を食べたくて注文。目の前に出された豚皿は、ボリューム満点で圧倒されました!! うっわー、学生街の定食屋さんで出されるようなどっしりお豚!! 一緒にのっているキャベツもモリモリでした。
味は、甘辛い醤油味。この手のメニューはご飯のお供にはピッタリでも、おつまみとしてどうなのか一瞬疑問に思いましたが、ビールを飲みながら食べるとサイコーでした! 味は濃い目なので、しっかりお酒にぶつけられます。白いご飯に頼らなくても大丈夫です。白いご飯に合わせてもいいけど。とにかく、日本人の味覚にあった、ガッツリ、ジューシー、美味な一皿でした。
450円という価格でこの大盛り。そしておいしい。複数人で来たときはこれがあれば盛り上がります。ビジュアルも再考なメニュー。オススメです。
串カツ田中は「おいしい」「楽しい」「安い」の三点張り
串カツ田中は、大衆居酒屋のようなにぎやかな雰囲気で、チンチロリンハイボールがどこかの席で当たるとベルがチンチン~と鳴ります。まるでお祭りにきたようでちょっとした非日常感があります。アルコールのメニューも個性的な遊び心あるものが多く若い人で飲みに来ると盛り上がりそうです。
それでは最後に、串カツ田中のポイントをいくつか紹介します。
お手洗いは「いわゆる大衆居酒屋」
今回いったお店では、お手洗いは男女共有でひとつのみ。混雑していたため、個室の中もあまり良い状態ではありませんでした。トイレットペーパーの芯が床に落ちていたとか……。お手洗いも言ってみれば大衆的なのです。そういうところも含めて非日常感がある、といえばそう。
お会計がかなりリーズナブル!
お会計は、2人で税込み合計額6771円でした。串カツ10本、料理4品、飲み物10杯飲んでます。ひとりあたり3400円程度でした。ただし、串カツ田中は基本的に「現金」のみです。カードは非対応なのでご注意を。
飲み放題を付けなかったら、おそらくお酒だけで3000円オーバーしていたのでは? 料理もたくさん食べたことを考えるとものすごくお得な気がします!
飲み放題だと「チンチロリンハイボール」できません
串カツ田中といえば「チンチロリンハイボール」。2つのサイコロを振って出目に応じてハイボールの価格が決まるというおもしろメニュー。当然ながら飲み放題だとチンチロリンハイボールはありませんのであしからず。
串カツ田中を使えそうなシチュエーション
・がっつり飲み食いしたい人
・若い人たちの飲み会
・4人以下の飲み会
・一人飲みも可能!
■「串カツ田中」で好きなメニューを教えてください
みなさんは「串カツ田中」に行くとなにを頼みますか? ナベコTwitter(@wagomunabe)に教えてください。Facebookもやっています!
ナベコ
寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。
ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー、レモンサワー、ホッピー、アルコール全般が大好き。お酒に合う塩分高めの食事も。
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