6月5日に開幕した「COMPUTEX TAIPEI 2018」のCRYORIGブースでは、事前に発表されて話題になった世界初のヒートパイプ採用M.2 SSDヒートシンク「Frostbit」の実物を見ることができた。
グラフィックスボードへの干渉にも対策し、最大20度の温度低下を実現
Frostbitは、ベースとなる約1mmの超薄型ヒートパイプの付いたヒートスプレッダと、大型のヒートシンクに直結した直径6mmのヒートパイプを組み合わせてM.2 SSDを冷却する構造が特徴。
1mmヒートパイプの付いたベース部分は単独で使用することもでき、この場合は約10度の温度低下を実現する。とはいえ、大型ヒートシンクをわざわざ装着しない意味はあまりないので、どうしても他のパーツと干渉するような場合に限られるだろう。
この製品の真価が発揮されるのは、大型ヒートシンク+ヒートパイプ装着時だ。これにより最大20度の温度低下が見込めるため、発熱が気になる高性能なM.2 NVMe SSDとあわせて使用したい。
大型ヒートシンク装着時は見た目のインパクトもなかなかのものだが、このヒートシンク部分は上下に角度を調節できるため、大型のグラフィックスボードとも干渉しにくいのがうれしい。なお、本製品には大型ヒートシンクのヒートパイプとベース部分の接続時に使うグリスが付属するとのこと。
担当者に尋ねたところ、市場への投入は2018年第3四半期を予定しているという。冷却面での恩恵はもちろん、ユニークな外見が気になっている自作PCユーザーは多いと思うが、楽しみに待とう。
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